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中日新聞掲載の大学記事

2017.07.06

待ち時間はTOKONAMEへ 空港利用外国人向け周遊企画 あす開始

 中部国際空港(常滑市)を利用する訪日外国人らに、乗り継ぎや搭乗待ちの時間を利用して常滑市内を周遊してもらう体験型おもてなしツアーが7日から始まる。企画する「知多半島ナビ」の榊原裕高代表は「飛行機の待ち時間で、地元の人しか知らないような体験をしてもらいたい」と話している。(小西数紀)

 ツアーには、中国語、英語を話せる観光ガイドが付き、徒歩かレンタサイクルで常滑市内を周遊してもらう。前日午後2時までの予約が必要。

 所要時間に合わせ計10コースを用意。空港ターミナルを巡ったりイオンモールで買い物したりする1時間程度のコースから、レンタサイクルで海岸や市中心部の「やきもの散歩道」を周遊したり、招き猫の絵付け、着物の着付けが体験できたりする2〜4時間のコースまで、多彩なメニューがある。料金は無料〜1万1000円で交通費が別途必要。

 中部空港とイオンモール常滑、常滑市などが協力して知多半島の活性化を目指す「CHITA CATプロジェクト」の一環。8月からは、空港と連携協定を結ぶ金城学院大(名古屋市)の学生もガイドとして加わる。

 空港利用客を常滑市内へ誘導したり、トランジット客の待ち時間を使った短時間の観光ツアーを展開したりするのは、空港開港当初からの課題だった。近年の訪日外国人客の増加を受け、空港島内ではホテルの新築や増築が相次いでおり、今後は、搭乗までの待ち時間を空港周辺で過ごす人がさらに増加することが予想される。

 こうした旅行客向けにツアーを提供することで、空港のサービス充実と知多半島の魅力向上につなげる。空港会社の担当者は「攻めの姿勢でツアー化した。空港利用客に常滑の街を観光してもらいたい。ゆくゆくはツアーを知多半島全域に広げることができたら」と思い描いている。

(2017年7月6日 中日新聞朝刊知多版より)
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