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中日新聞掲載の大学記事

2017.07.05

大学生 豊橋の街語る まちづくりに提案 活性化へ「交流の場ほしい」

 豊橋創造大、愛知大豊橋校舎(豊橋市)、大同大(名古屋市)の学生が、豊橋市の活性化に向けて意見交換する催しがあった。「最高の学生生活ができるまち豊橋に向けて」をテーマに、自分たちが取り組みたいことや、大人にやってほしいことを語り合った。(相沢紀衣)

 豊橋市松葉町のこども未来館ここにこで2日にあった「まちづくりカフェ」。市が主催し、4年生を中心に13人が参加した。3グループに分かれ、市の若手職員も加わって、意見を交わした。

 昨冬から同市駅前大通の水上ビルに住んでいる愛知大地域政策学部4年の名和雄生さん(22)は、移住を機に商店街の人との交流が始まり、街の歴史に興味を持つようになった。「学生主体で情報発信したり、(豊橋駅前に人を呼び込むための)市のストリートデザイン事業の話し合いに参加したりできれば」と話した。

 豊橋創造大経営学部4年の森下和子さん(21)は「若者が音楽やトークショーなどで自由に表現できるフリーライブの舞台などがあれば、他地域から人が来るきっかけになるかも」と提言した。

 他の世代と交流したいという要望もあった。例として、名古屋大東山キャンパス前にあり、大学生が無料で飲み物を飲みながら社会人と話せる「知るカフェ」の設置を提案するグループも。就職活動についても「意外と市内の企業を知らない。企業説明会などの堅苦しい場所でなく、ざっくばらんに会話できる場があればうれしい」という意見が出た。

 市によると、2015年度に市内の大学に通う学生を対象にしたアンケートでは、卒業後も市内に住むと答えた人は16%に過ぎなかった。4年目を迎えるまちづくりカフェは、豊橋の街の良さを学生に知ってもらい、若者の提言を市の施策に取り込むことが狙いだ。

 今回は初めて外部講師を招いた。地域おこしに取り組む内閣府の地域活性化伝道師に任命されている東京の人材育成会社社長、河合克仁さん(34)=豊橋市出身=が「新しい出会いをどんどんしてほしい」と呼び掛けた。

 9月10日には、学生が街を歩いて魅力あるスポットを探すワークショップ「ガクセイ魅力デジタルマップ製作」を行う。まとめた内容は、市内の観光地やグルメ情報などを確認できるシステム「みてみりん」に反映させ、豊橋駅にあるタッチパネルに掲載する。(問)豊橋市地方創生推進室=0532(51)2181

(2017年7月5日 中日新聞朝刊東三河版より)
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