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2017.06.09
陶磁器作り面白さ学ぶ 名芸大生 土岐の会社見学
東濃地域の地場産業の窯業を学ぼうと、名古屋芸術大(愛知県北名古屋市)の学生が8日、土岐市内の陶磁器会社2社を訪れた。学生たちは、機械による大量生産や家族経営の現場を見学し「もの作りの面白さをあらためて知ることができた」と興味深そうにうなずいて工場内を回っていた。
市美濃焼振興室の主催。地域の陶磁器産業が縮小し、各社で後継者育成が課題となる中、若者に将来の職業選択の一つにしてもらおうと「地場産業交流事業」として初めて企画した。
事業には、同大で陶芸や洋画、デザインを専攻する1〜4年生9人が参加した。学生たちは機械化を進める「大東亜窯業」(肥田町)と家族経営の「丸義」(泉町)を訪れ、工場を見学した。
大東亜窯業では、全自動の成形機やシリコンパッドで絵柄を器に転写する機械、自動で釉(ゆう)掛けする工程、ガス窯などを見て回った。案内をした社員は「機械化を進めても、個別の少ない注文数にどれだけ早く応えられるかがポイント。需要に応じて無駄なく対応していく必要がある」と業界の課題を説明した。
「丸義」では成形や絵付け、釉掛けなど全て手作業による工程を間近で見て学んだ。同大芸術学部芸術学科美術領域洋画コース1年杉山かなさん(18)は「特に機械化が進む絵付けに驚いた。器のデザインにより興味がわいた。将来の就職先として陶磁器業界も視野に入れたい」と話した。(篠塚辰徳)
(2017年6月9日 中日新聞朝刊可児版より)
市美濃焼振興室の主催。地域の陶磁器産業が縮小し、各社で後継者育成が課題となる中、若者に将来の職業選択の一つにしてもらおうと「地場産業交流事業」として初めて企画した。
事業には、同大で陶芸や洋画、デザインを専攻する1〜4年生9人が参加した。学生たちは機械化を進める「大東亜窯業」(肥田町)と家族経営の「丸義」(泉町)を訪れ、工場を見学した。
大東亜窯業では、全自動の成形機やシリコンパッドで絵柄を器に転写する機械、自動で釉(ゆう)掛けする工程、ガス窯などを見て回った。案内をした社員は「機械化を進めても、個別の少ない注文数にどれだけ早く応えられるかがポイント。需要に応じて無駄なく対応していく必要がある」と業界の課題を説明した。
「丸義」では成形や絵付け、釉掛けなど全て手作業による工程を間近で見て学んだ。同大芸術学部芸術学科美術領域洋画コース1年杉山かなさん(18)は「特に機械化が進む絵付けに驚いた。器のデザインにより興味がわいた。将来の就職先として陶磁器業界も視野に入れたい」と話した。(篠塚辰徳)
(2017年6月9日 中日新聞朝刊可児版より)
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