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中日新聞掲載の大学記事

2017.04.23

愛知大学野球 愛大、中京大が先勝

 愛大、中京大が先勝した。愛大は4回、指名打者・服部晋也(3年・大垣商)の中越え2ランで先制し、名城大に4−1で快勝。中京大は中部大に7−1で大勝した。

■栗林から先制弾 愛大・服部

 高々と上がった打球に、相手中堅手が捕球体勢に入った。4回2死二塁、初球のスライダーを打った愛大・服部は「しまった、打ち上げたな、と」。だが打球は予想以上に伸び、外野フェンスを越えた。リーグ屈指の好右腕・栗林から先制点を奪う2ランに味方ベンチが沸き立った。

 直前に同じ左打者の小川がスライダーに空振り三振。自分にも同じ球種で攻めてくる、と読み、狙いを定めた結果だった。昨春から代打で起用され、今季は指名打者に定着しつつある好打者は、「今までくさらずにやってきて本当に良かった」とリーグ戦初本塁打に笑顔を浮かべた。

 昨春の入れ替え戦(2戦先勝方式)に苦い思い出がある。負傷した先輩の代わりに急きょ右翼手でスタメン入り。経験のなかった外野守備に戸惑い、3回戦の延長14回2死走者なしで右飛を後逸するという痛恨のミスをした。味方の中継もうまくいかず、打者走者がそのまま本塁生還。サヨナラ負けで2部への降格が決まった。

 号泣した服部に、周りの部員は「勝てなかった自分たちが悪い」と決して責めなかった。「周りの優しさに救われた。打ってチームに貢献したい、と思った」。その決意をバットに込め、昨秋は1季での1部昇格を支え、今季初白星ももたらした。 (平野梓)

■若林が1失点完投 中京大

 中京大の左腕エース若林が1失点完投で今季初勝利を手にした。序盤からファウルで粘られ、4回までに84球を費やしたが、5回以降はストライク先行を意識。テンポのいい投球で相手に二塁を踏ませなかった。

 昨秋から体重を4キロ増やし、球質の向上を図っているが、フォームが安定せず開幕前から制球難に悩んでいた。「考えすぎるとボールがバラついてしまうので、きょうは気楽に投げようと。なるようになるさ、という気持ちでやりました」と振り返った。

▽1回戦(中京大1勝)
中部大 000100000―1
中京大 11000005x―7
本塁打 池田(京)

▽1回戦(愛大1勝)
愛大 000200002―4
名城大 000000001―1
本塁打 服部(愛)

(2017年4月23日 中日スポーツ8面より)
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