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中日新聞掲載の大学記事

2017.04.12

国宝模写 忠実に再現 長久手 15日から県芸大展示館

 長久手市の県立芸術大法隆寺金堂壁画模写展示館で15日から、特別陳列「荘厳(しょうごん)−仏の空間装置−」展が始まる。入館無料。

 同館の春季展で、3、4、5月に期間を決めて特別に模写作品を展示。今春は、仏の周りの装飾や空間に着目した作品が見られる奈良時代から鎌倉時代に制作されたものの模写5件7点を飾った。

 奈良県の法華寺に原本がある国宝「観音・勢至菩薩(せいしぼさつ)像」の模写は、縦182センチ、横173センチの大作で、日本画の顔料で忠実に原本を再現した。来迎の場面を描写しているというこの作品には、菩薩が持つ傘状の天蓋(てんがい)や、絵の空間に散る花びらの散華(さんげ)が独特の雰囲気を醸している。

 同大では1974年から、OBや教授らが、法隆寺金堂壁画などの模写事業に取り組んできた。現在は、60点以上の模写を完成させている。

 4月の展示期間は、15〜30日。25日は休館。5月は16〜31日で、両月とも月曜休館。

 (問)県立芸術大芸術資料館=0561(76)4698

 (村松秀規)

(2017年4月12日 中日新聞朝刊なごや東版より)
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