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2017.04.08
愛知大学野球 きょう開幕 熱闘 春の陣
愛知大学野球春季リーグ(中日新聞社後援)の1部は8日、名古屋市のパロマ瑞穂球場で開幕し、8週にわたって熱戦が繰り広げられる。6校は冬場に厳しいトレーニングを重ね、2、3月の合宿、オープン戦で実戦感覚を培ってきた。準備万端。あとはプレーボールを待つだけになった。
各校主将にチームの特徴やリーグ戦への意気込みを聞いた上で、初戦の先発オーダーを予想した。
■2強中心に混戦
4季連続優勝を狙う中京大と、昨年は春秋ともに2位だった名城大が優勝争いの中心になりそう。中部大、愛産大、愛院大、愛大が追う展開。6校に力の差はなく混戦が予想される。
中京大は左腕若林、真田の両エースに加え、山中、大内、三輪とリーグ経験者が残った。打線は成長著しい古賀を1番に据え、西村が前畑、北村の中軸につなぐ。パンチ力がある古賀はリーグ戦の出場経験がないが、はまれば得点力はアップする。
名城大は昨年の主力選手がほとんど残った。投手陣は栗林、東、宮津に加え、左腕植田が台頭して充実。打線は長打力はないが、出塁率が高い吉浦を坪井、高木、山口らがかえすのが得点パターン。攻守にミスを減らせば、優勝は現実味を帯びてくる。
中部大の稲生、纐纈、細川が並ぶ打線はリーグ随一の破壊力がある。投手陣は昨秋、左肘痛で出遅れたエースの左腕今井が開幕から投げられるのが大きい。昨秋、マウンドを経験した左腕野村、片塩、平松の2年生から計算できる投手の出現が待たれる。
愛産大は右肘痛で調整が遅れていたエース今村が開幕に間に合った。宮里、左腕仲井間、1年生の寺沢らが控える。打線は4番を予定していた近藤が左有鉤(ゆうこう)骨を骨折。復帰は5月になりそう。リーグ屈指の強打者黒野の前の打者の出塁率が流れを左右する。
愛院大は投手陣の主力がごっそり抜けた。リーグ戦の登板経験がほとんどない左腕西山、後藤らが一本立ちできるかどうかがチームの浮沈の鍵を握る。対照的に打線は1番高木から経験者が並ぶ。序盤から得点を重ね、投手陣をもり立てたい。
愛大は昨季、2部でエース緒方が大車輪の活躍を見せた。1部での登板経験はないが、右横手の東郷が支える。和久田、牧野の両左腕が控えるのも心強い。打線は上位に4年生が並ぶ。高森、本村、小川らが力を発揮すれば他の5校に十分対抗できる。
■中京大 山中亨悟主将 自分たちの野球で優勝を
3季連続優勝は先輩たちが達成したもので、今季は自分たちの野球で優勝したい。投手陣は自分を含め、経験者が多く残った。打線も上級生が抜けた穴は埋まったので心配していない。接戦になっても勝てるように隙のない野球を目指す。点を取れるときは確実に取っていきたい。
■名城大 坪井大和主将 優勝できる戦力 十分ある
昨秋は明治神宮大会に出場できたが、リーグ戦で優勝したわけではない。今季は優勝し、再び全国の舞台に立ちたい。その戦力も十分に備わっている。投手陣の駒がそろっているのが心強い。打線は長打力に欠けるが、俊足の選手が多い。足で相手バッテリーを崩していきたい。
■中部大 纐纈甲太朗主将 守り固めて初戦から全力
「打のチーム」のイメージを持たれているようだが、まずしっかり守りを固めたい。投手陣はレベルアップし、誰が先発してもおかしくない状況になっている。昨年は春秋ともに3位だったが、序盤につまずいて優勝争いに絡めなかった。今季は初戦の愛産大戦に全力を傾ける。
■愛産大 篠原卓吾主将 投手、野手とも経験豊富
投手、野手ともにリーグ戦の経験が豊富な選手がそろう。中軸を予定されていた選手がけがで出遅れるのは確かに痛いが、下級生も成長している。優勝を狙える戦力は十分に整っている。守りがしっかりしているので、早い段階で得点できたら自分たちのペースに持ち込める。
■愛院大 佐々木将貴主将 強豪復活へ 貪欲に得点を
今季の投手陣はリーグ戦登板経験が乏しい。ただ全員が「俺がやらなければ」と自覚し、練習に取り組んできたので期待している。打線に大砲はいないが、相手の隙を突いて次の塁を狙っていく。投手陣を楽にするためにも貪欲に得点を重ねたい。必ず「強い愛院大」を復活させる。
■愛大 渡辺和哉主将 「昇格即優勝」再現したい
昨秋の2部優勝の勢いを持ち込む。対戦するチーム、選手は1部だった昨春とほとんど変わらないので気後れすることはない。守りでリズムをつくり、打線がつながるようになってきた。開幕週の中京大戦が楽しみ。2009年秋に先輩が達成した「1部昇格即優勝」を再現したい。
■春季リーグ 1部の日程 (球場)
4・ 8 中京大−愛 大 愛産大−愛院大 瑞穂
9 愛院大−愛産大 愛 大−中京大 瑞穂
15 名城大−愛院大 中部大−愛産大 瑞穂
16 愛産大−中部大 愛院大−名城大 瑞穂
22 中京大−中部大 名城大−愛 大 中京大
23 愛 大−名城大 中部大−中京大 愛院大
29 中京大−愛院大 愛産大−愛 大 豊田
30 愛 大−愛産大 愛院大−中京大 瑞穂
5・ 6 名城大−愛産大 中部大−愛院大 豊田
7 愛院大−中部大 愛産大−名城大 豊田
13 中京大−名城大 中部大−愛 大 瑞穂
14 愛 大−中部大 名城大−中京大 愛院大
20 中京大−愛産大 愛院大−愛 大 瑞穂
21 愛大−愛院大 愛産大−中京大 瑞穂
27 名城大−中部大 豊田
28 中部大−名城大 瑞穂
(注)開始時間は2試合の日が10時(開幕日のみ10時半)、1試合の日が13時
■2部
<A>愛知東邦大、至学館大、名古屋学院大、愛知学泉大、同朋大、星城大
<B>日本福祉大、東海学園大、愛知工業大、名古屋経済大、名古屋商科大、名古屋産業大
■3部
<A>名古屋大、愛知教育大、南山大、豊橋技術科学大、名古屋外国語大
<B>愛知淑徳大、名古屋工業大、名古屋市立大、大同大
(2017年4月8日 中日新聞朝刊21面より)
各校主将にチームの特徴やリーグ戦への意気込みを聞いた上で、初戦の先発オーダーを予想した。
■2強中心に混戦
4季連続優勝を狙う中京大と、昨年は春秋ともに2位だった名城大が優勝争いの中心になりそう。中部大、愛産大、愛院大、愛大が追う展開。6校に力の差はなく混戦が予想される。
中京大は左腕若林、真田の両エースに加え、山中、大内、三輪とリーグ経験者が残った。打線は成長著しい古賀を1番に据え、西村が前畑、北村の中軸につなぐ。パンチ力がある古賀はリーグ戦の出場経験がないが、はまれば得点力はアップする。
名城大は昨年の主力選手がほとんど残った。投手陣は栗林、東、宮津に加え、左腕植田が台頭して充実。打線は長打力はないが、出塁率が高い吉浦を坪井、高木、山口らがかえすのが得点パターン。攻守にミスを減らせば、優勝は現実味を帯びてくる。
中部大の稲生、纐纈、細川が並ぶ打線はリーグ随一の破壊力がある。投手陣は昨秋、左肘痛で出遅れたエースの左腕今井が開幕から投げられるのが大きい。昨秋、マウンドを経験した左腕野村、片塩、平松の2年生から計算できる投手の出現が待たれる。
愛産大は右肘痛で調整が遅れていたエース今村が開幕に間に合った。宮里、左腕仲井間、1年生の寺沢らが控える。打線は4番を予定していた近藤が左有鉤(ゆうこう)骨を骨折。復帰は5月になりそう。リーグ屈指の強打者黒野の前の打者の出塁率が流れを左右する。
愛院大は投手陣の主力がごっそり抜けた。リーグ戦の登板経験がほとんどない左腕西山、後藤らが一本立ちできるかどうかがチームの浮沈の鍵を握る。対照的に打線は1番高木から経験者が並ぶ。序盤から得点を重ね、投手陣をもり立てたい。
愛大は昨季、2部でエース緒方が大車輪の活躍を見せた。1部での登板経験はないが、右横手の東郷が支える。和久田、牧野の両左腕が控えるのも心強い。打線は上位に4年生が並ぶ。高森、本村、小川らが力を発揮すれば他の5校に十分対抗できる。
■中京大 山中亨悟主将 自分たちの野球で優勝を
3季連続優勝は先輩たちが達成したもので、今季は自分たちの野球で優勝したい。投手陣は自分を含め、経験者が多く残った。打線も上級生が抜けた穴は埋まったので心配していない。接戦になっても勝てるように隙のない野球を目指す。点を取れるときは確実に取っていきたい。
■名城大 坪井大和主将 優勝できる戦力 十分ある
昨秋は明治神宮大会に出場できたが、リーグ戦で優勝したわけではない。今季は優勝し、再び全国の舞台に立ちたい。その戦力も十分に備わっている。投手陣の駒がそろっているのが心強い。打線は長打力に欠けるが、俊足の選手が多い。足で相手バッテリーを崩していきたい。
■中部大 纐纈甲太朗主将 守り固めて初戦から全力
「打のチーム」のイメージを持たれているようだが、まずしっかり守りを固めたい。投手陣はレベルアップし、誰が先発してもおかしくない状況になっている。昨年は春秋ともに3位だったが、序盤につまずいて優勝争いに絡めなかった。今季は初戦の愛産大戦に全力を傾ける。
■愛産大 篠原卓吾主将 投手、野手とも経験豊富
投手、野手ともにリーグ戦の経験が豊富な選手がそろう。中軸を予定されていた選手がけがで出遅れるのは確かに痛いが、下級生も成長している。優勝を狙える戦力は十分に整っている。守りがしっかりしているので、早い段階で得点できたら自分たちのペースに持ち込める。
■愛院大 佐々木将貴主将 強豪復活へ 貪欲に得点を
今季の投手陣はリーグ戦登板経験が乏しい。ただ全員が「俺がやらなければ」と自覚し、練習に取り組んできたので期待している。打線に大砲はいないが、相手の隙を突いて次の塁を狙っていく。投手陣を楽にするためにも貪欲に得点を重ねたい。必ず「強い愛院大」を復活させる。
■愛大 渡辺和哉主将 「昇格即優勝」再現したい
昨秋の2部優勝の勢いを持ち込む。対戦するチーム、選手は1部だった昨春とほとんど変わらないので気後れすることはない。守りでリズムをつくり、打線がつながるようになってきた。開幕週の中京大戦が楽しみ。2009年秋に先輩が達成した「1部昇格即優勝」を再現したい。
■春季リーグ 1部の日程 (球場)
4・ 8 中京大−愛 大 愛産大−愛院大 瑞穂
9 愛院大−愛産大 愛 大−中京大 瑞穂
15 名城大−愛院大 中部大−愛産大 瑞穂
16 愛産大−中部大 愛院大−名城大 瑞穂
22 中京大−中部大 名城大−愛 大 中京大
23 愛 大−名城大 中部大−中京大 愛院大
29 中京大−愛院大 愛産大−愛 大 豊田
30 愛 大−愛産大 愛院大−中京大 瑞穂
5・ 6 名城大−愛産大 中部大−愛院大 豊田
7 愛院大−中部大 愛産大−名城大 豊田
13 中京大−名城大 中部大−愛 大 瑞穂
14 愛 大−中部大 名城大−中京大 愛院大
20 中京大−愛産大 愛院大−愛 大 瑞穂
21 愛大−愛院大 愛産大−中京大 瑞穂
27 名城大−中部大 豊田
28 中部大−名城大 瑞穂
(注)開始時間は2試合の日が10時(開幕日のみ10時半)、1試合の日が13時
■2部
<A>愛知東邦大、至学館大、名古屋学院大、愛知学泉大、同朋大、星城大
<B>日本福祉大、東海学園大、愛知工業大、名古屋経済大、名古屋商科大、名古屋産業大
■3部
<A>名古屋大、愛知教育大、南山大、豊橋技術科学大、名古屋外国語大
<B>愛知淑徳大、名古屋工業大、名古屋市立大、大同大
(2017年4月8日 中日新聞朝刊21面より)