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中日新聞掲載の大学記事

2017.01.27

サッカー東海大学2部 名産大に青森山田 MF住川 即戦力加入で1部昇格狙う

 サッカー東海大学2部リーグの名古屋産業大(愛知県尾張旭市)が、創部8年目での1部昇格へ戦力を整えている。1月の全国高校選手権で初優勝した青森山田高から、主力を含めた計5人が今春に入部予定。小崎峰利監督(59)は「本格的に2部優勝を目指す」と宣言し、意気揚々と4月の開幕を待っている。

■トップ下で起用へ

 強力な新人たちが、1部昇格への切り札となる。昨年2部に昇格したばかりの名産大が、他大学もうらやむ即戦力を獲得。一気に1部昇格の有力候補に名乗りを上げた。

 青森山田高から新加入するのはMF住川鳳章(たかあき)、掛布睦生、工藤航太、DF中山純希、マネジャーの伊藤翼の5人。その中でも住川は別格だ。全国高校選手権では左MFとして全6試合に先発し、セットプレーのキッカーも務めた左利きの技巧派。小崎監督は「トップ下で起用するつもり」と攻撃の全権を託す考えだ。

 小崎監督はJリーガー11人を輩出している名古屋FCの創設者。青森山田高の黒田監督とは20年来の仲で、青森まで出向いて選手たちを口説いた。ほかにも今春に鹿島ユースのGK木戸、全国選手権に出場した藤枝明誠(静岡)の選手ら計27人が入部する予定。部員数も約70人に増え、東海2部で屈指の戦力が整う。

 名産大の創部は2010年で、練習場の草取りから始まった。現在も土のグラウンドでロッカールームもない。愛知県リーグから徐々に力を蓄え、昨年初めて東海2部に挑戦。10チーム中9位に終わったが、先発のほとんどは現在の1、2年生。小崎監督も「力のある選手が多いし、手応えはある」と自信を見せる。

 創造学園高(長野)で全国選手権に出場した新主将の森脇(3年)は「これからもっと強くなるチーム。最後に昇格に貢献したい」と士気は高い。小崎監督も「いずれはここからプロを育てたい」と夢を描きつつ、「まずは1部に昇格して、中京大や東海学園大に匹敵するレベルにしたい」と強豪校へ育て上げるつもりだ。  (青山直樹)

 ▼東海大学2部リーグ 昨季までは10チームだったが、今季からは8チームで争う。今季のレギュレーションは未定だが、昨季は4〜11月まで総当たり2回のリーグ戦を行い、上位2チームが1部へ自動昇格。3位が1部との入れ替え戦に回った。昨季は1位が名院大、2位四日市大、3位が名大だった。

(2017年1月27日 中日スポーツ9面より)

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