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中日新聞掲載の大学記事

2017.01.03

決勝対決 東海大 帝京大 全国大学選手権

 第53回全国大学選手権第5日は2日、東京・秩父宮ラグビー場で準決勝2試合が行われ、8連覇を目指す関東対抗戦覇者の帝京大と、初優勝を狙う関東リーグ戦王者の東海大が9日の決勝に進んだ。前回大会と同じ顔合わせで、決勝進出は帝京大が9大会連続で、東海大が2大会連続。

 帝京大は14−5で折り返した後半に3連続トライでリードを広げ、42−24で天理大を下した。

 東海大はナンバー8タタフの5トライなどで同大に74−12で大勝した。天理大、同大は関西勢として5大会ぶりの決勝に届かなかった。

▽準決勝

東海大74 40−12 12同大
        34−0       

同  大 21012  0000   12 
      TGP前   TGP後  計 
東海大 65040  62034 74 


帝京大42 14−5  24天理大
        28−19
       
天理大 1005   32019  24 
      TGP前   TGP後  計 
帝京大 22014  44028  42 

■試合中に修正 8連覇へ王手

 持ち前の修正能力を発揮して、帝京大が苦しい試合をものにした。岩出監督が「厳しい試合。甘い部分が多い」と指摘しながらも、2桁得点差の勝利で大学選手権8連覇に王手をかけた。

 前半は大苦戦。流れが変わったのが、7−5の前半39分。敵陣ゴール前で背番号1桁台の巨漢が次々に突進し、最後はフッカー堀越がねじ込んでトライ。FWの連続攻撃を起点に待望の追加点を奪った。

 当初はバックスでパスをつなぎ、守備を崩そうとしたが、対応されてミスが続発。前半30分ごろからFWによる力勝負も果敢に仕掛けた。相手を後手に回らせ、後半は先に3連続トライで勝負を決めた。「試合中に修正できたのは大きい」と堀越。SO松田は「もっと早くFWを使えば良かった」と反省した。

 スクラムで劣勢に立たされるなど課題もあり「反省材料をもらえた」と岩出監督。新日鉄釜石や神戸製鋼が成し遂げられなかった8連覇という大記録が懸かる大一番に向け、気を引き締めた。 (対比地貴浩)

(2017年1月3日 中日新聞朝刊27面より)
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