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2016.10.30
滝子マルシェ&名市大生カフェ 地域盛り上げ、きょう開催
昭和区の滝子商店街で30日、商店主や地元の名古屋市立大生によるイベントがある。商店主側は県内外からスイーツや小物などの36店を集めた「滝子マルシェ」を初開催。学生らは空店舗で11月5日までの期間限定カフェ「たきこーひー」を始める。「地域を元気にしたい」。同じ思いの下、コラボレーションが実現した。(蜘手美鶴)
29日午後、商店街のクリーニング店に商店街関係者と学生が集まった。マルシェで配る風船100個を膨らませながら、商店街の女性が「店では何を出すの?」。手伝いに駆けつけた2年の小浦佳奈さん(19)は「ハンバーガーがおいしいです」とPR。滝子商店街振興組合の溝口哲夫理事長(59)は「期間限定でも『盛り上げたい』という気持ちは一緒。僕らも一生懸命協力する」と笑顔を見せた。
商店街と学生を結び付けたのは、市の「商店街にぎわい創出支援事業」。市立大がカフェを提案し、商店街で計画されていたマルシェと合わせて街を盛り上げることになった。
マルシェは、商店主の高齢化が進む中、若手から「外から人を呼べるイベントができないか」と声が上がった。開催が決まって以降、商店街が一丸となって準備を進め、プロジェクトリーダー峯田和代さん(37)は「商店街もだけど商店主も活性化した。イベントを通じて一つになれた」と手応えを語る。
一方、有志の学生18人も9月からカフェの準備を開始。「どんな客層か」「どうすれば地域の人が来てくれるか」などを話し合い、メニューや内装、広報活動まで全てを学生が手掛け、アットホームな雰囲気の店に仕上げた。4年の森川文菜さん(21)は「地域をもっと知りたい、地域の人と交流したいと思って参加した」と話す。
滝子マルシェは30日午前10時〜午後2時。たきこーひーは土日祝日は午前8時半〜午後4時、平日は午後6時まで。飲み物が200〜250円、ホットドッグなど軽食は300〜350円。
■外部と連携し商店街活性化 名古屋市、本年度から新事業
名古屋市は本年度から、大学やNPO法人、企業などから商店街活性化のアイデアを募り、条件の合う商店街と共同で事業を進める商店街にぎわい創出支援事業を始めた。
今春に事業提案を受け付け、名古屋学院大と金山商店街振興組合(熱田区)による「名古屋めし読本」の作成事業、栄町商店街振興組合(中区)と民間企業による子どもたちの職業体験イベントなど15組の事業が実現した。市地域商業課は「商店街は全体的に高齢化している。何かやりたいという人が来てくれることで化学反応が起き、活性化につながれば」と期待する。
(2016年10月30日 中日新聞朝刊23面より)
29日午後、商店街のクリーニング店に商店街関係者と学生が集まった。マルシェで配る風船100個を膨らませながら、商店街の女性が「店では何を出すの?」。手伝いに駆けつけた2年の小浦佳奈さん(19)は「ハンバーガーがおいしいです」とPR。滝子商店街振興組合の溝口哲夫理事長(59)は「期間限定でも『盛り上げたい』という気持ちは一緒。僕らも一生懸命協力する」と笑顔を見せた。
商店街と学生を結び付けたのは、市の「商店街にぎわい創出支援事業」。市立大がカフェを提案し、商店街で計画されていたマルシェと合わせて街を盛り上げることになった。
マルシェは、商店主の高齢化が進む中、若手から「外から人を呼べるイベントができないか」と声が上がった。開催が決まって以降、商店街が一丸となって準備を進め、プロジェクトリーダー峯田和代さん(37)は「商店街もだけど商店主も活性化した。イベントを通じて一つになれた」と手応えを語る。
一方、有志の学生18人も9月からカフェの準備を開始。「どんな客層か」「どうすれば地域の人が来てくれるか」などを話し合い、メニューや内装、広報活動まで全てを学生が手掛け、アットホームな雰囲気の店に仕上げた。4年の森川文菜さん(21)は「地域をもっと知りたい、地域の人と交流したいと思って参加した」と話す。
滝子マルシェは30日午前10時〜午後2時。たきこーひーは土日祝日は午前8時半〜午後4時、平日は午後6時まで。飲み物が200〜250円、ホットドッグなど軽食は300〜350円。
■外部と連携し商店街活性化 名古屋市、本年度から新事業
名古屋市は本年度から、大学やNPO法人、企業などから商店街活性化のアイデアを募り、条件の合う商店街と共同で事業を進める商店街にぎわい創出支援事業を始めた。
今春に事業提案を受け付け、名古屋学院大と金山商店街振興組合(熱田区)による「名古屋めし読本」の作成事業、栄町商店街振興組合(中区)と民間企業による子どもたちの職業体験イベントなど15組の事業が実現した。市地域商業課は「商店街は全体的に高齢化している。何かやりたいという人が来てくれることで化学反応が起き、活性化につながれば」と期待する。
(2016年10月30日 中日新聞朝刊23面より)