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2016.05.16
愛知大学野球 名城大タイ 中京大と決戦へ
1部の第7週第2日は15日、名古屋市のパロマ瑞穂球場で2回戦2試合を行い、勝ち点3同士の対戦は名城大が中京大に7−6で競り勝ち、1勝1敗とした。16日の3回戦で名城大が勝てば20季ぶり10度目、中京大が勝てば2季連続36度目の優勝が決まる。
名城大は5−5の6回、藤野(4年、岐阜・多治見)の左前適時打で勝ち越し。8回には坪井(3年、市岐阜商)の適時二塁打で突き放した。中京大は2点リードされた直後の6回には追い付いたが、投手陣が踏ん張れなかった。
日福大は愛産大に4−1で快勝し、1勝1敗で3回戦に持ち込んだ。
■決意のバントで活路
打席で冷静に相手の守備位置を確認していた。3点を追う4回1死二塁。名城大の坪井が絶妙なセーフティーバントを三塁手の前に転がした。安打で好機を広げると同時に、チームメートに「次へつなぐ攻撃」を再確認させた。
3点を先制されたが、チームには大きな目標がある。簡単に引き下がるわけにはいかない。坪井は「いい打者が控えているので、何とかいい形でつなぎたい」の一心だった。自身の判断でバントを選択。チーム本来の攻撃で一気に追い付くと5、6、8回にも加点した。15安打で長打は1本だけ。全員が「次の打者を信頼して走者を進める」ことに集中していた証しになる。
先に王手をかけられた上、この日も追いかける展開になったが慌てずに盛り返した。打線は4試合連続2桁安打。「中京大投手陣に抑え込まれる」というイメージはない。16日は優勝決定戦。20季ぶりの優勝へ好調な打線が投手陣をもりたてる。
(東郷賢一)
▽パロマ瑞穂 2回戦(1勝1敗)
日福大 000300100―4
愛産大 000000001―1
▽同 2回戦(1勝1敗)
中京大 000302001―6
名城大 00032101x―7
(2016年5月16日 中日新聞朝刊23面より)
名城大は5−5の6回、藤野(4年、岐阜・多治見)の左前適時打で勝ち越し。8回には坪井(3年、市岐阜商)の適時二塁打で突き放した。中京大は2点リードされた直後の6回には追い付いたが、投手陣が踏ん張れなかった。
日福大は愛産大に4−1で快勝し、1勝1敗で3回戦に持ち込んだ。
■決意のバントで活路
打席で冷静に相手の守備位置を確認していた。3点を追う4回1死二塁。名城大の坪井が絶妙なセーフティーバントを三塁手の前に転がした。安打で好機を広げると同時に、チームメートに「次へつなぐ攻撃」を再確認させた。
3点を先制されたが、チームには大きな目標がある。簡単に引き下がるわけにはいかない。坪井は「いい打者が控えているので、何とかいい形でつなぎたい」の一心だった。自身の判断でバントを選択。チーム本来の攻撃で一気に追い付くと5、6、8回にも加点した。15安打で長打は1本だけ。全員が「次の打者を信頼して走者を進める」ことに集中していた証しになる。
先に王手をかけられた上、この日も追いかける展開になったが慌てずに盛り返した。打線は4試合連続2桁安打。「中京大投手陣に抑え込まれる」というイメージはない。16日は優勝決定戦。20季ぶりの優勝へ好調な打線が投手陣をもりたてる。
(東郷賢一)
▽パロマ瑞穂 2回戦(1勝1敗)
日福大 000300100―4
愛産大 000000001―1
▽同 2回戦(1勝1敗)
中京大 000302001―6
名城大 00032101x―7
(2016年5月16日 中日新聞朝刊23面より)