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2016.04.19
愛知大学野球 甲子園準V投手 今井1失点完投 中部大に今季初の勝ち点
中部大は先発左腕の今井重太朗(2年・三重)が6安打1失点完投で中京大に6−1で連勝し、勝ち点1とした。愛大は横田雄希中堅手(3年・報徳学園)の好守などで粘り、愛産大に4−3で雪辱、19日の3回戦に持ち込んだ。
■変化球軸にかわす
甲子園準優勝投手らしい投球をようやく見せつけた。中部大の今井が17日の1回戦で13安打を放った中京大打線を、6安打1失点に抑えて完投勝利。「持ち味の変化球で、うまくかわす投球ができた」と喜んだ。
2014年夏の甲子園で三重高を準優勝に導いた左腕。入学したばかりの昨年は春からいきなり先発を任されたが、春秋合わせて4勝と結果はいまひとつ。だがこの日は、全国舞台での経験の豊かさを表すような巧みな投球で、チームに今季初の勝ち点をもたらした。
1回戦で中京大打線が直球を狙い打ちしていたのを見て、変化球を軸にした。スタメンに6人いた左打者には外角に逃げていくスライダーを多投。途中で次々と出場した右打者には、チェンジアップなど落ちるボールで翻弄(ほんろう)した。5回に本塁打を打たれた以外は、外のストライクゾーンを広く使った丁寧な投球で、失点を許さなかった。
中京大先発の若林も同じ三重高で1学年上。「誰よりも練習している姿を見て、自分もああなりたいと、一緒に走ったり自主練したり。必死で背中を追っていた」と、より気持ちが高ぶった。尊敬する先輩に投げ勝ち、成長した姿を見せることもできた。
16日の1回戦もリリーフし、中1日での先発だったが1人で投げきった。投手不足が懸念されるチームを救う存在となりそうだ。 (平野梓)
■得意の守りで救った 愛大・横田
愛大が1点差に迫られた8回1死一、三塁、右中間に落ちそうな当たりを横田がダイビングキャッチ。「前の方で上がった打球だったので、抜けても1人かえすだけだと判断し、思い切って飛び込んだ」。自慢の守備力を生かし、僅差を守り切った。
昨年までは主に守備固めでの出場で、打撃は苦手。この日も8回の攻撃で2死満塁の好機で見逃し三振。だが直後の守りで面目を保った。堀田監督も「正直、代打を出そうか迷ったが、出さなくて良かった」と目を細めた。
▽2回戦(1勝1敗)
愛大 200020000―4
愛産大 010000110―3
本塁打 安藤(産)
▽2回戦(中部大2勝)
中京大 000010000―1
中部大 04101000x―6
本塁打 大沢(京)
(2016年4月19日 中日スポーツ10面より)
■変化球軸にかわす
甲子園準優勝投手らしい投球をようやく見せつけた。中部大の今井が17日の1回戦で13安打を放った中京大打線を、6安打1失点に抑えて完投勝利。「持ち味の変化球で、うまくかわす投球ができた」と喜んだ。
2014年夏の甲子園で三重高を準優勝に導いた左腕。入学したばかりの昨年は春からいきなり先発を任されたが、春秋合わせて4勝と結果はいまひとつ。だがこの日は、全国舞台での経験の豊かさを表すような巧みな投球で、チームに今季初の勝ち点をもたらした。
1回戦で中京大打線が直球を狙い打ちしていたのを見て、変化球を軸にした。スタメンに6人いた左打者には外角に逃げていくスライダーを多投。途中で次々と出場した右打者には、チェンジアップなど落ちるボールで翻弄(ほんろう)した。5回に本塁打を打たれた以外は、外のストライクゾーンを広く使った丁寧な投球で、失点を許さなかった。
中京大先発の若林も同じ三重高で1学年上。「誰よりも練習している姿を見て、自分もああなりたいと、一緒に走ったり自主練したり。必死で背中を追っていた」と、より気持ちが高ぶった。尊敬する先輩に投げ勝ち、成長した姿を見せることもできた。
16日の1回戦もリリーフし、中1日での先発だったが1人で投げきった。投手不足が懸念されるチームを救う存在となりそうだ。 (平野梓)
■得意の守りで救った 愛大・横田
愛大が1点差に迫られた8回1死一、三塁、右中間に落ちそうな当たりを横田がダイビングキャッチ。「前の方で上がった打球だったので、抜けても1人かえすだけだと判断し、思い切って飛び込んだ」。自慢の守備力を生かし、僅差を守り切った。
昨年までは主に守備固めでの出場で、打撃は苦手。この日も8回の攻撃で2死満塁の好機で見逃し三振。だが直後の守りで面目を保った。堀田監督も「正直、代打を出そうか迷ったが、出さなくて良かった」と目を細めた。
▽2回戦(1勝1敗)
愛大 200020000―4
愛産大 010000110―3
本塁打 安藤(産)
▽2回戦(中部大2勝)
中京大 000010000―1
中部大 04101000x―6
本塁打 大沢(京)
(2016年4月19日 中日スポーツ10面より)