金沢市旭町の浅野川沿いに１０日、大学生がもてなすカフェ「放課後ｋｉｔｃｈｅｎかぷらす」がオープンする。お披露目会が５日あり、コスト削減のために食器などを寄贈してもらった地元の住民ら２０人がスタッフから店のコンセプトなどの説明を受けた。（兼村優希）

　ガラス張りの窓から明るい日差しが注ぎ込み、店内にはスタッフが手作りした机や椅子が並ぶ。壁には付近のおすすめの飲食店などをまとめた地図。棚にスタッフの愛読書などを用意した。

　店にグラスを提供した同市扇町の町家由美子さん（３９）は娘（４つ）と来店し「温かい雰囲気。家の近くなのでお散歩がてらまた来たい」とほほ笑んだ。

　「かぷらす」は「カフェ・プラス」の略。カフェの利用客の可能性を広げる場にしたいとの思いを込め、金沢大と金沢工業大の１、３年生１４人で運営する。喫茶メニューやアルコールも提供するという。

　メンバーは昨年５月から金沢市もりの里の喫茶店の協力で「きまぐれ喫茶」を運営。秋ごろから「自分たちの店舗を」との思いが強くなり、新たに店を探して内装などをそろえた。

　店長の金沢大経済学類１年竹原風夏さん（１９）は「学生と地域の交流の場にしたい」と意気込む。

　１０〜２３日は午前１１時〜午後１１時、２４日〜４月８日は午前１１時〜午後６時。月曜定休。新学期の営業時間は未定という。詳細はホームページ＝http://kitchencafeplus.jimdo.com＝へ。

（2016年3月6日　北陸中日新聞朝刊金沢加賀版より）