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中日新聞掲載の大学記事

2016.03.03

介護施設、家庭で弾ける お年寄り笑顔キラリ 各務原で写真展

 お年寄りの生き生きとした表情をとらえた写真を集めた展覧会「高齢者のえがお写真展」が、各務原市那加萱場町のイオンモール各務原で6日まで開かれている。撮影したのは、県内の介護施設職員や高校生計20人。介護福祉士を養成する中部学院大短期大学部(関市)の社会福祉学科が初めて企画した。(宮崎正嗣)

 高齢者と触れ合う介護の仕事の魅力を知ってもらい、将来の人材確保にもつなげようと昨年、介護施設と高校生に写真を募った。

 介護職員13人からは、施設で入所生活するお年寄りを撮った24点、高校生7人からは祖父母ら親族をモデルにした9点が集まった。

 満開の桜の木の下でほほ笑む介護施設の入所者女性を写したのは、高山市の介護職員稲田麻衣さん。施設の遠足で一緒に花見に出かけた際、団子を食べる直前の表情をとらえたという。関商工高校(関市)1年の小倉岳大さん(16)は、畑仕事を終えたばかりの祖母の笑顔にレンズを向けた。

 このほか、法被を着た女性がおどけてポーズをとる姿や、それぞれの年齢を足すと196歳になる高齢者2人が、和気あいあいと語らう場面の写真などが飾られている。

 介護現場は人手不足に悩むが、高野晃伸准教授(41)は「体力的にきついと言われるが、人との触れ合いが多く、笑顔のある職場だということを伝えたい」と話している。

(2016年3月3日 中日新聞朝刊岐阜近郊版より)

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