進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2009.06.12

食育応援 愛院大生が企画開発 コンビニ弁当商品化

 「食育応援」をテーマに、管理栄養士を目指す愛知学院大の学生が企画開発に携わったコンビニ弁当が商品化された。

 野菜たっぷりのヘルシーメニューで、学生たちは「はしを何度も使って、よくかんで食べてもらえるよう工夫した」と苦心の作をPRしている。

 弁当は、県やセブン−イレブンなどが進める食育キャンペーンの一環で「高野豆腐そぼろの三色ご飯」「レンコンハンバーグ」「豚と野菜のオイスターマヨいため」など9品入り。若者のアイデアを採り入れようと、健康栄養学科の酒井映子教授に協力依頼し、2年生の22人が半年がかりで取り組んだ。

 学生たちが企画会議で意見を出し合い、弁当のテーマを「野菜を食べる」「栄養をバランスよく摂取」「よくかみゆっくり食べる」と決定。自宅や学校の調理室で試作を重ね、グループ別のコンペで食べ比べた。

 味付けや見栄えだけでなく、きんぴらのゴボウをサイコロ状にしたり、そぼろをはしで食べやすい大きさにするなど「食育に適した食べ方」にこだわったという。

 ともに企画に携わった加工食品メーカーの担当者は「揚げ物や肉類などの売れ筋を避け、業界では敬遠される『食べにくさ』をプラス要素にしたのは若者ならではの発想」と太鼓判。参加した渡部丈恭さん(20)は「大勢の人がかかわって一つの商品ができることが分かり、食への関心も高まりました」と店頭に並ぶのを心待ちにしている。

 弁当は580円。30日まで、県内のセブン−イレブンなどで販売する。(岩崎健太朗)

(2009年6月12日 中日新聞朝刊県内版より)

戻る < 一覧に戻る > 次へ