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中日新聞掲載の大学記事

2009.06.10

中京大初戦で敗退 全日本大学野球

■仏教大に3―0完封負け

 第58回全日本大学野球選手権第1日は9日、神宮球場と東京ドームで1回戦8試合を行い、桐蔭横浜大(神奈川)と東海大海洋学部(東海)の初出場組がそろって勝った。桐蔭横浜大は3−1で13年ぶり出場の大阪教大(近畿)を下し、東海大海洋学部は3−0で松山大(四国)に快勝した。

 白乗ス大(関甲新)は本多が高岡法大(北陸)を1安打完封し、5−0で勝った。2003年優勝の日本文理大(九州)は6−1で龍谷大(関西六大学)を退け、仏教大(京滋)は3−0で中京大(愛知)を破った。

 道都大(札幌)は石巻専大(南東北)に4−3で競り勝ち、12年ぶり出場の富士大(北東北)は徳山大(中国)に2−1と逆転勝ち。九州国際大(九州六大学)は3−1で東海大北海道(北海道)を下した。

■『修正前に終わった』 中京大・先発の武藤

 最後まで自分の投球ができなかった。中京大の武藤は6回3失点で降板。「修正する前に終わってしまった」。先発として初めて臨んだ全国大会は、悔いだけが残った。

 仏教大の大野は愛知リーグにいない左の速球派。村瀬監督は試合前、「3点勝負になる」と投手戦を予想していた。

 先に武藤が崩れた。三回。武器となるはずの直球が的に入らない。一度リズムが狂うと、「マウンドが高い。球も滑る」と集中できず、先頭から2連続四球。2死二、三塁と傷口を広げ、甘く入ったスライダーを中前に運ばれて2失点。六回にも直球が浮き、中犠飛で1点を奪われた。

 救援の上杉が二回を無安打に抑えるなど踏ん張りも見せたが、打線は五、九回の得点機を生かせなかった。「経験、技術が足りなかった」。磯村主将は猛省した。

 今回と同じ初戦で敗れた2年前の明治神宮大会。武藤は継投で出場した。今季5勝で最優秀選手にも選ばれたが、「以前と変わっていない」と全国の壁の高さを痛感。「いかに抑えられるか、考えて投げられるようになりたい」。出直しを誓った。 (松山義明)

(2009年6月10日 中日新聞朝刊スポーツ版より)

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