愛知大学野球春季リーグ（中日新聞社後援）の１、２部入れ替え戦は８日、名古屋市の瑞穂球場で３回戦１試合があり、２部１位の愛大が１部６位の名城大を延長１４回に２−０で下し、５季ぶりの１部昇格を決めた。
　愛大は０−０の１４回２死一、三塁から、赤田の右二塁打で２得点した。祖父江は２２三振で完封。名城大は打線が好機を生かせず、阿部を援護できなかった。

◇瑞穂（愛大２勝１敗）
愛大（２部１位） ０００００００００００００２―２
名城大（１部６位）００００００００００００００―０
（延長１４回）（愛大は１部昇格）


１４回２２２球２２Ｋ完封　涙の祖父江３連投

　愛大の祖父江は最後の打者を三飛に打ち取ると、天を仰いで涙を流した。「半年間みんなで本当に頑張ってきた。一気に肩の荷が下りた」
　入れ替え戦３連投。チームが敗れた２回戦で満塁本塁打を打たれたが、「真っ白な気持ちで臨んだ」。走者を背負っても慌てず、力のある直球を武器に２２２球を投げきった。

　大学日本代表選考合宿に２０日から初参加する。「勝って気持ちよく行ける。がむしゃらにいきたい」。この春８勝で自信をつけた右腕が、もう一つの夢に挑戦する。

（2009年6月9日　中日新聞朝刊スポーツ版より）