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中日新聞掲載の大学記事

2015.12.23

女子レスリング 五輪代表に川井梨、土性選手 初の大舞台 家族も歓喜

 9月のレスリング世界選手権でメダリストになった至学館大(大府市)3年の川井梨紗子(21)、土性(どしょう)沙羅(21)の両選手が、21日に東京・代々木第2体育館で開幕した全日本選手権に出場し、リオデジャネイロ五輪代表に決まった。2人とも初の大舞台。観客席で見守った家族や関係者に喜びが広がった。(中野祐紀、植木創太)

 世界選手権で63キロ級銀の川井選手は21日、本来の体重に近い60キロ級のマットに。妹で至学館高3年の友香子選手(18)との決勝を制し優勝した。友香子選手は「これが、私が背中を追っている五輪選手の力。組手の技術も圧力も全然違った」と脱帽した。

 姉妹の母初江さん(45)は1989年の世界選手権53キロ級7位の実力者だが、現役時代は女子レスリングが五輪種目ではなかった。「当時の選手も、本当は五輪に出たくて頑張っていた。私を含めたみんなの気持ちを背負って頑張ってくれた」と目を潤ませた。

 世界69キロ級銅の土性選手は22日、同階級に登場し、全2試合をテクニカルフォール勝ちの圧倒的な強さで優勝。元国体選手の父則之さん(48)は「まだまだ雑な部分がある」と辛口だったが、母祐子さん(46)は「ずっとドキドキしながら見ていた。決まったことは素直にうれしい。夢みたい」と喜んだ。

 世界選手権のメダリストは、全日本に出場すると自動的に代表に決まる規定で、階級の変更も認められた。

(2015年12月23日 中日新聞朝刊県内総合版より)
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