進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2015.12.24

登坂選手「五輪で金」宣言 女子レスリング 5階級が至学館大

 リオデジャネイロ五輪の予選を兼ねた9月のレスリング世界選手権女子48キロ級を制した至学館大(大府市)4年、登坂(とうさか)絵莉選手(22)が23日、東京・代々木第二体育館で開かれた全日本選手権のマットに上がり、初の五輪切符を手にした。女子レスリング全6階級のうち5つを、同大の学生と卒業生が占めることになる。

 外国人選手対策に心を砕く登坂選手は今大会、より力のある相手を求めて1階級重い53キロ級に出場。決勝はポイント先行を許し関係者をひやりとさせたが、終了間際に逆転勝ちした。直後のインタビューで「五輪で絶対に金メダルを取りたいと思います」と宣言し、観客席を沸かせた。

 高校時代に国体の男子グレコローマンスタイル48キロ級で優勝した父修さん(52)は、劣勢の登坂選手を「絵莉、大丈夫だ」と大きな声で応援。席から身を乗り出して勝利を見届け、「久しぶりに負けるかと思った。ぎりぎりまで諦めない執念が良かった」と胸をなで下ろした。母安津子さん(51)は「ようやく夢の五輪。よくやったと褒めてあげたい」と笑顔で話した。

 世界選手権のメダリストは全日本に出場すると自動的に代表に決まる規定で、階級の変更も認められた。

 至学館大勢は、3年の川井梨紗子(21)=63キロ級、土性(どしょう)沙羅(21)=69キロ級=の両選手が既に五輪切符を獲得。校名変更前の中京女子大を卒業した吉田沙保里(33)=53キロ級、伊調馨(31)=58キロ級=の両選手も4度目の大舞台出場を決めている。

 最重量の75キロ級の代表は未定だが、至学館大卒の渡利璃穏(りお)選手(24)=アイシンAW=が全日本を制し、五輪予選への挑戦権を得た。至学館大勢が6階級を独占する可能性もある。(中野祐紀)

(2015年12月24日 中日新聞朝刊県内版より)
  • X

戻る < 一覧に戻る > 次へ