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中日新聞掲載の大学記事

2015.10.31

南伊勢から球界の星に ドラフト中日指名の西浜投手(育成4位)

■町長に報告 「期待に応えられるよう頑張る」

 プロ野球ドラフト会議で中日から育成ドラフトの4位指名を受けた南伊勢町五ヶ所浦出身で星城大(愛知県東海市)4年、西浜幹紘投手(22)が30日、町役場南勢庁舎を訪れて小山巧町長に報告。西浜投手は「町の期待に応えられるよう頑張りたい」と述べ、町内初となるプロ野球選手としての決意を新たにした。(安永陽祐)

 4人兄弟の末っ子で、小学3年のときに兄の影響で野球を始めた。南勢中時代は投手として活躍し、3年では主将としてチームを引っ張った。南伊勢高校南勢校舎に進学して2年まで捕手だったが、新チーム結成から主戦を任された。

 高校3年の春から新監督の下で、体の使い方や専門的なトレーニング指導を受けて球速が向上。夏の三重大会3回戦で最速148キロを記録し、「これならいけるんじゃないかなと。大学に進学してプロを目指そうと思った」と振り返る。この経験がプロを志す転機となった。

 大学では変化球のキレや投球術にも磨きを掛け、念願のプロ入りの夢をつかんだ。野球選手を目指す地元の子どもたちには「田舎でも努力し続けることで、夢に近づけることを伝えたい」と、諦めないことの大切さを訴える。

 庁舎には父隆行さん(58)と母富美子さん(50)も同席し、小山町長から花束が贈られた。隆行さんは「指名はうれしいが今からが大事。一軍に上がるのが楽しみ」。富美子さんは「スカウトの方は良いところを見てくれた」と喜んだ。

 小山町長は「南伊勢町を挙げて応援している。日々の努力を積み重ねて夢に向かって頑張って」とエールを送った。

(2015年10月31日 中日新聞朝刊伊勢志摩版より)

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