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中日新聞掲載の大学記事

2015.10.29

体操 世界選手権 女子団体 日本5位、米3連覇

 世界選手権第5日の27日に当地で行われた女子団体総合決勝で、日本は4種目合計169.887点で2010年ロッテルダム大会以来となる5位に入った。米国が合計181.338点で3連覇し、中国が2位、英国が3位。

 ロンドン五輪代表の寺本明日香(中京大)は全4種目で安定した演技をみせ、初代表の宮川紗江(セインツク)は跳馬と床運動でチーム最高点を出して勢いづけた。湯元さくら(中京大)は平均台、杉原愛子(大阪・梅花高)は段違い平行棒で貢献し、予選の6位から順位を上げた。

 28日(日本時間29日未明)には男子団体総合決勝が行われ、予選1位の日本が37年ぶりの優勝を目指す。

■湯元「思い切りできた」

 予選は初出場の興奮の中で終わった。決勝は地に足をつけて役割を果たした実感がある。「思い切り演技ができた」。決勝での湯元の出番は1種目目の平均台のみ。幅10センチのバーを素足でしっかりとらえ、自分らしさを表現した。

 村上の落下を寺本が挽回。日本チームが落ち着くかどうかが3人目にかかる場面だったが「順位を深く考えすぎないようにした」。予選で連続技が認定されず、大幅に取りこぼしたDスコア(演技価値点)を全部ではないが回復させ、総得点で寺本を上回った。

 愛知県半田市出身の18歳は代表選出後、2年前に手術した右肩の違和感に悩まされた。今月初めには左足首をねんざし、代表を外される可能性もあったが踏みとどまった。「日本として来年につながるものを見せられた。上位の選手たちはDスコアもEスコア(実施点)も高い。来年は私も技の難度を上げ、自信を持って演技する」。おぼろげだった自らの五輪への道も開けた。(鈴木智行)

(2015年10月29日 中日新聞朝刊31面より)

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