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中日新聞掲載の大学記事

2015.10.11

愛知大学野球 春王者の愛院大 今季初勝利

 愛院大と中京大が先勝した。今季まだ白星がなかった今春優勝の愛院大は、2−1で名城大を下して今季初勝利。今週勝ち点を取れば2位以上が確定する中京大は、18−7で日本福祉大に打ち勝ち、11月の明治神宮大会出場を決める中部王座決定戦進出に王手をかけた。

■エース大蔵が復調

 春の王者が今季初白星を手にした。一つでも勝ち点を落とせば最下位が決まる崖っぷちとあって、木村孝監督(57)は「先週の空き週で気持ちを切り替え、きょうは最後までいいムードで戦い抜けた」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 エースが復調した。大蔵彰人投手(3年・大垣西)が先発して5イニングを4安打無失点。「打ち損じにも助けられたが、集中して投げられた」と納得の表情だった。

 春季リーグでは最優秀選手賞に選ばれ、2年連続の全日本選手権出場をけん引した。しかし、夏場はフォームを考えすぎるあまり調子を落とし、「イップス」状態に。一からフォームを作り直そうと、キャッチボールやシャドーピッチングの練習を増やした。これが投げ込み不足を招き、調子が上がらず、開幕週はベンチを外れた。

 我慢を重ねて投げ続け、ようやく復活のきっかけとなる1勝。「苦しかったけどやっとフォームが固まってきた。ここからさらに上げていきたい」。1、2部入れ替え戦は1994年春、2部暮らしは1971年秋以降一度もない。受け継がれてきた「常勝校」のプライドを胸に、ここから反撃開始だ。

 (安達健)

■中部王座決定戦へ 中京大王手

 中京大の4番・鈴木孝は場外3ランを含む2安打4打点。今季3本目の本塁打に「迷わず思い切って振りにいけたのがよかった」と白い歯を見せた。乱打戦で最後まで優位を保ち、中部王座決定戦進出に王手をかけた。「明日もこの勢いのまま、初回から突き放していきたい」と気合十分だ。

▽1回戦(愛院大1勝)
名城大 000000001―1
愛院大 01000010x―2

▽1回戦(中京大1勝)
日福大 000016000―7
中京大 00109035x―18
本塁打 鈴木孝(京)


(2015年10月11日 中日スポーツ10面より)

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