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中日新聞掲載の大学記事

2015.10.05

愛知大学野球 吉田 人生初完投勝利 中京大奪首!!伏兵右腕が大仕事

■愛大を堂々5安打1失点!!

 中京大が愛大に3−1で連勝。勝ち点を3に伸ばし、首位に躍進した。先発した古田尚平投手(3年・名古屋)は5安打1失点と好投し、完投勝利。中部大は名城大に2−1で競り勝ち、2つめの勝ち点を獲得した。

 豊富な投手陣の陰に隠れていたダークホースが本領を発揮した。大学入学以来初先発となった古田は、最速142キロの直球と切れ味抜群のカットボールで、テンポよく打者を打ち取っていく。5安打1失点で完投勝利の力投だった。

 今季リーグ戦では3試合5イニングにリリーフ登板したのみ。古田は「とても自信になった。使ってくださった監督やコーチに感謝したい」と白い歯を見せた。

 これまでは、名古屋高時代の7イニングが1試合の最長。完投自体が野球人生初めてだった。入学以来着実に力をつけ、8月のオープン戦でトヨタ自動車を4イニング4安打1失点、東海REXを5イニング5安打無失点に抑えた実力を認められ、勝てばリーグ優勝に大きく近づく大一番を任された。

■ご飯喉通らない

 前日の夜に半田監督から電話で先発を言い渡され、「ご飯が喉を通らないほど緊張した」。立ち上がりは緊張から硬さが出て、先頭打者から2連打を許した。投げていくうちに「思ったより自分の球が通用したので、だんだん自信が出てきて、最後まで自分のペースで投げられた」と納得の表情だった。

 今季最大のライバル・愛大に連勝し、首位に躍り出た。エース山下大を筆頭に岡部、若林、山中など先発ができる好投手がずらりとそろう中京大。半田監督は「古田も台頭してくれたことで、今後さらに戦略の幅が広がる」と手応えを口にした。4季ぶりの優勝がいよいよ現実味を帯びてきた。 (安達健)

■愛大は2位転落

 ここまで勝ち点3で首位を守っていた愛大は、中京大に連敗して今季初めて勝ち点を落とし2位に転落した。八田監督は「チャンスをつくっても崩してしまい、相手に流れがいってしまった」と顔をしかめた。空き週をはさんで17日から日本福祉大戦が控える。「落ち着いた試合運びができるように、しっかり準備したい。せっかくここまで来たので、なんとか勝ちきりたい」と力を込めた。

■昨夏の甲子園準V 今井も初完投勝利

 昨夏の甲子園で三重高を準優勝に導いた中部大の今井は、名城大打線を3安打1失点に抑え、大学入学後初の完投勝利をあげた。1回は2死から3連続四死球で走者をためたところで暴投で失点するも、立て直して投げきった。「完投勝利は甲子園以来なので、すごくうれしい。最後まで大きく崩れずに粘れてよかった」と納得の表情だった。

▽2回戦(中京大2勝)
中京大 000030000―3
愛大 001000000―1

▽2回戦(中部大2勝)
名城大 100000000―1
中部大 00000110x―2

(2015年10月5日 中日スポーツ11面より)

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