進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2015.07.16

岐阜市カメ調査から生態系の乱れに警鐘 県図書館でシンポ

 生物多様性を考えるシンポジウムが15日、岐阜市宇佐の県図書館であった。愛知学泉大現代マネジメント学部の矢部隆教授(52)=生態学=が、カメを例に挙げ、種が本来いるべき場所で生息することの大切さを説いた。

 矢部教授は2009〜13年に岐阜市が実施した調査で、市中心部で見つかったカメの約半数が外来種のアカミミガメだったことを紹介。アカミミガメは一般的に「ミドリガメ」の名称でホームセンターや祭りの露店で販売され、ニホンイシガメなどの固有種を駆逐しているという。

 矢部教授は、「外来種そのものに罪は無いが、生態系を乱す存在になることを忘れないで」と呼び掛けた。シンポは県の主催。自治体職員や関心のある市民ら80人が聴講した。(安部伸吾)

(2015年7月16日 中日新聞朝刊岐阜総合版より)
  • X

戻る < 一覧に戻る > 次へ