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中日新聞掲載の大学記事

2015.05.18

キャンドル ナイト ナゴヤ 東北支援へ販売活動も

 「東北の魚はいかがですか」。名古屋・栄の久屋大通公園。青空の下、学生たちが元気いっぱいの笑顔で呼び込むと、店の前に列ができた。

 東日本大震災の被災地支援に取り組む学生ボランティア団体「キャンドル ナイト ナゴヤ」。「東北屋台村」と呼ばれる食のイベントで4月24日から約2週間、イカやサバなど岩手県産の干物を焼いて販売した。

 メンバーの愛知淑徳大心理学部4年、柴田直樹さん(21)は「震災を風化させないという気持ちが原動力」と、煙まみれになって鉄板で魚を焼いた。イカ焼きを買った三重県伊勢市の会社員西井一浩さん(49)は「一生懸命な姿を見て応援したくなった。東海地方に支援の輪が広がれば」と期待していた。

 名古屋市や大学、企業が協力して2012年から行う街づくり活動「ナゴ校」の一環。4月末現在で、40校470人が大学の壁を越えた8団体に所属して活動しており、キャンドル ナイト ナゴヤはその団体の一つだ。毎年12月、栄のテレビ塔付近で2000本以上のキャンドルを灯(とも)して被災地にエールを送るのが主な活動で、今回の販売収益の一部も活動の資金にする。

 副代表を務める南山大人文学部2年の山田路子さん(19)は「今年の冬も名古屋から希望の光を届けたい。東海地方の方々に継続的な支援に関心を持ってもらい、防災対策を進めるきっかけにもなってほしい」と話した。(奥村圭吾)

 【メモ】 南山、愛知淑徳、椙山女学園など県内の大学に通う約15人で構成。今年は「震災をきっかけに名古屋の人を巻き込んで防災に親しみを!」をテーマに活動している。参加者募集中。(問)名古屋市企画部大学政策室=052(972)2217

(2015年5月18日 中日新聞朝刊なごや東版より)
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