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中日新聞掲載の大学記事

2015.04.22

愛知大学野球 細川純が延長10回勝ち越し打 中部大が初勝ち点

 昨秋優勝の中部大が延長戦の末、日本福祉大に7−5で勝ち、1つめの勝ち点を獲得した。6番・細川純平一塁手(2年・愛知商)は勝ち越しの適時打を含む3安打2打点の活躍で勝利に大きく貢献した。

■プロ注目 日本福祉大・西川を攻略

 秋の王者が意地を見せ、勝ち点をもぎ取った。中部大は、プロも注目する日本福祉大の先発左腕・西川を徹底的に分析。堀田崇夫監督(40)はこれまでの試合のデータから「内角の変化球でカウントを取り、最後の決め球に外角の直球が来る」と判断。読みが当たり、14安打を奪う大健闘で勝利を収めた。

 延長10回の無死一、二塁で、細川純は狙い通り、2球目の少し甘めに入った内角のカーブを中前にはじき返し、勝ち越しの適時打とした。2回での先制適時打を含む3安打2打点と大活躍だった。

 第1カードの名城大戦は勝ち点を落とし、出ばなをくじかれた。1週空いて臨んだ日本福祉大戦は絶対に負けるわけにはいかなかった。「(前の2人の)神鳥さん、白石さんがいい流れを作ってくれたので、絶対に自分が決めようと強気で打席に入った」と振り返った細川純。「勝ててとにかくほっとした」と胸をなで下ろした。

 課題も見つかった。勝ちを意識しすぎて硬さが出て、守備や走塁でのミスも散見された。「本来もっと有利に進められた試合だったと思う」と堀田監督。「今年はどのチームも完成度が高い。その中で勝ちきるためにも、個々人が細かいところをもっと徹底していかないと」と力を込めた。見つかった課題を修正し、25日からの中京大戦ではさらに力を爆発させる。

 (安達健)

■西川 4連投425球力尽く

 日本福祉大の先発・西川は9イニング0/3を投げ14安打7失点。16日の愛大戦から4試合連続登板。計29イニング1/3を投げ、球数は425球。体力自慢の西川もさすがに力尽きた。「きつかったです」と言葉少なに肩を落とした。

 プロ入りが注目される今年。中日の石井チーフスカウトは西川を「後ろにひねる投球フォームで、打者から球が見えないのが特長。制球力も安定している」と期待を寄せる。同・中原スカウトも「自分がチームを引っ張るというタフさ、心意気がいい」と好評価。

 来週、日本福祉大は空き週となる。しっかり体を休め、5月2日の中京大戦に備える。

▽3回戦(中部大2勝1敗)
中部大 0110011003―7
日福大 0002000201―5
(延長10回)
本塁打 岡鼻(福)

(2015年4月22日 中日スポーツ9面より)

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