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中日新聞掲載の大学記事

2015.04.17

愛知大学野球 愛院大6日かけて勝ち点

■初日13回/2日目18回引き分け再試合/雨で3日間順延

 3回戦は雨天により3日間順延されて行われた。2回戦に延長18回で引き分け再試合となった愛院大は、中京大を3−1で破り、日本福祉大は愛大に6−0で勝ち、それぞれ勝ち点を獲得した。

 長かった愛院大の第2週がようやく終わった。初日に延長13回、2日目は延長18回で引き分け再試合。3日間の雨天順延をへて、ようやくつかんだ勝ち点。木村孝監督(56)は「長かったなぁ」と笑いつつ、「どんな形でも、初週を負けなしで終えられていい滑り出しができた」と喜びもひとしおだ。

 順延の期間は毎日やる気満々で球場入りしていたナイン。「気持ちの高まったところで中止を言い渡されるのが3日続いたので、早く試合がやりたくてうずうずしていた」と豊田主将。それでもナインの気持ちが切れることはなかった。初週で勝ち点を取って波に乗るべく皆それぞれ室内練習場で打撃練習をしたり、少し雨が弱まった時に外に出て走ったりして調整に取り組んだ。

 それでも連日の延長戦。疲労はかなりたまっていた。先発した大蔵は11日に13イニング完投。その疲れが休み中にどっと来た。「調子を維持しつつ疲れを取るためにどれくらい投げればいいのか、加減がとても難しかった」と振り返った。3日間ブルペンには入らずフォームの確認を中心に調整した。冒頭に2者連続四球などで精彩を欠いたが、徐々に感覚を取り戻し終わってみれば5安打1失点完投の好投だ。

 何はともあれ、初週は勝率10割で勝ち点を獲得できたのは大きい。春秋連覇を狙った昨季は2位。今季は王座奪還がかかる。大蔵は「いい滑り出しができた。せっかく木村監督に来てもらったし、監督を神宮球場に連れて行きたい」と昨季4強入りした全日本大学選手権に向けて闘志を燃やした。

 1日空いて18日から名城大戦が始まる。慌ただしい日程に、木村監督は「どんどん試合ができて楽しいやないか。楽しんだもん勝ちや」と笑い飛ばした。 (安達健)

■日本福祉大・西川が11K完封

 日本福祉大の先発・西川は4安打11奪三振完封で、勝ち点獲得に大きく貢献。「直球で三振を多く取れた」と納得の表情だった。11日は完投、12日も6回から登板したが、制球が定まらず精彩を欠いた。雨天で順延した3日間は毎日50球をブルペンで投げ込んだ。「順延はもどかしかったが、この期間でだいぶ調子が戻せたのでよかった」とはにかんだ。

▽3回戦(愛院大2勝1分け)
愛院大 200000010―3
中京大 100000000―1

▽3回戦(日福大2勝1敗)
愛大 000000000―0
日福大 00002400x―6

(2015年4月17日 中日スポーツ9面より)

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