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中日新聞掲載の大学記事

2015.04.08

愛知大学野球 名城大 昨秋王者中部大から勝ち点

■新人栗林 好救援で初勝利

 昨秋リーグ最下位の名城大が、同優勝の中部大を延長戦の末8−7で破り、勝ち点を獲得した。6回途中から登板したルーキー・栗林良吏投手(1年・愛知黎明)が4イニング2/3を1安打無失点と好投。勝利を引き寄せた。

 ルーキーが勝機を呼び込み、秋の王者から勝ち点をもぎ取った。取っては取られを繰り返し、両チームとも2けた安打の大味な展開に栗林が終止符を打った。

 同点の6回1死一、二塁で登板。中部大の細川太、川嶋を空振り三振で仕留め、ピンチを切り抜けた。以降も持ち味である切れ味のいい直球とスライダーで強気の勝負を続けた。終わってみれば4イニング2/3を投げ、1安打5奪三振の無失点だ。

 あどけなさの残る18歳。栗林は「自分の良さを出すことができた。チームに貢献できてうれしい」とはにかんだ。愛知黎明高ではエースで4番、主将として昨夏の愛知大会は16強。名城大を選んだのは高校の1学年先輩で、同じくエース兼4番打者として一昨年夏の愛知大会準優勝に導いた大久保和がいたからだ。

 もともとピンチの時ほどスイッチが入り、力が出せるタイプ。開幕試合でもリリーフで登板。緊張から制球を乱し、四球の直後に三塁打を打たれ失点。打者2人で降板した。ほろ苦い大学デビューとなっていた。

 今回は名誉挽回の快投。「緊張したが監督や先輩にリラックスしろ、自信を持っていけと言ってもらえたので落ち着いて投げられた」。3四死球と課題もあったが、デビュー2戦目で勝利投手は自信になり「もっと力をつけてチームに貢献できるように頑張りたい」と力を込めた。松永健二監督(36)も「いい火消し役をやってくれた。チームにも刺激になる」と満足げだった。 (安達健)

▽3回戦(名城大2勝1敗)
名城大 1400020001―8
中部大 0010420000―7
 (延長10回)

(2015年4月8日 中日スポーツ11面より)

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