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中日新聞掲載の大学記事

2015.04.05

愛知大学野球 中部大 秋春連覇へ快勝発進 村松 3安打 初完封

 春季リーグ戦が開幕し、昨秋優勝の中部大は名城大に7−0と快勝し「秋春連覇」に向け好発進した。村松頌太投手(3年・愛知工)が3安打で完封勝利を挙げた。中京大は愛大に6−1で勝利した。

■代役務めた

 昨秋は打線でリーグを制した中部大が、投手力でも層の厚さを見せつけた。エース若林の調子が今ひとつ上がってこなかったが、代わりに初戦先発を任された村松が初完封で勝利を呼び込んだ。「任されたからには勝ちたかった。全体的にバランスがよかったし、チームを勢いづけられてうれしい」とさわやかに笑った。

 1年生だった昨年2月に椎間板ヘルニアを患い、手術を受けた。2年生の春季リーグは出場せず、歩行訓練や体幹トレーニングなど気の遠くなるようなリハビリに耐えた。その年の秋季リーグから復帰したが、ブランクがあったせいか制球力に自信が持てなかった。

■フォーム改善

 冬から春にかけては投球フォームの改善に取り組んだ。球を放す直前に左肩が開いてしまう癖があった。修正後はよりスムーズに投球動作に移れるようになった。力みが減ったことで体力の温存にもつながり、コントロールも安定した。「これまでは必死で投げていたが、より冷静にまわりを見ながら投げられるようになった」

 堀田崇夫監督(40)も「開幕戦ということで、浮き足立って苦しい展開になることも想定していた。球も切れていたし、リズムよく投げてくれた」と評価した。

 「秋は打者に助けてもらって勝てた」という村松。だからこそ春は投手陣が引っ張っていきたいという思いが強い。この初完封を機に波に乗り、秋は届かなかった全国大会までチームを引っ張る。 (安達健)

■打線も援護 大量7点 山崎健 豪快2ラン

 中部大は秋から好調の打線も村松を援護した。7回1死二塁で山崎健が公式戦1号の2ラン。打線がつながり、この回一気に6点を奪った。山崎健は「村松さんが頑張っていたので何とか助けたかった。いい勢いをつけられたと思う」と納得の表情。「勝ち点を取れるように、あしたも積極的に打っていきたい」と気合十分だ。


■復帰・岡部が完投 中京大6−1勝利

 中京大はエース岡部が左肘のけがから復帰し、7安打1失点完投。約1年ぶりの公式戦登板で、初回は「久しぶりで緊張し、硬くなってしまった」。制球が定まらず、2四球を与えたが、徐々に持ち直した。体重移動の幅を狭くする投球フォームに変え、球速は落ちたが肘への負担が減り、安定感も増した。「やっとチームに貢献できてうれしい。あしたも勝って、波に乗りたい」と力を込めた。

(2015年4月5日 中日スポーツ10面より)

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