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中日新聞掲載の大学記事

2014.09.17

自動運転 一般道実験へ 2月から 名大など、守山区で

 名古屋大などは16日、自動運転技術に取り組む8社と共同で、自動運転の開発に取り組む研究グループを立ち上げた。来年2月から、名古屋市守山区の県道で実証実験を始める。国土交通省によると、難易度が高い市街地での自動運転実験は珍しい。

 参加したのは自動運転技術開発ベンチャーのZMP(東京)や、測量システムのアイサンテクノロジー(名古屋市)など。ZMPがトヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」を改造してカメラやセンサーを搭載した車両で、車や人、信号機、標識を正確に認識できるかを確かめる。

 守山区内の県道のバス優先道2.5キロ区間で実験する。当面は前後にバスがいたり、交差点で歩行者が見えれば手動運転に切り替える。数年かけて自律走行に近づける。

 2020年までに自動運転の基盤システムの確立を目指す。基盤システムが構築できれば車専門メーカー以外の企業による自動運転の専用ソフトづくりが可能になり、開発の加速と市場活性化につながるという。名大の加藤真平准教授(32)は「将来的には、お年寄りが目的地を入力するだけで安全に移動できる車の実現につながれば」と話す。

 トヨタやデンソーなど大手の自動運転の実験は、市販車にすぐに応用できる高速道路がメーンとなっている。

(2014年9月17日 中日新聞朝刊1面より)
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