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中日新聞掲載の大学記事

2014.09.09

愛知大学野球 3連投なんの!! ライアン西川 完投勝ち 日福大

 日本福祉大が2−1で愛大に競り勝った。対戦成績を2勝1敗として勝ち点を獲得。3試合連続で先発したエース左腕・西川昇吾投手(3年・愛知大成)が2安打1失点に抑えて完投した。

■気迫の318球 勝ち点獲得

 開幕からフル回転なのはエースの宿命だ。日本福祉大の西川は、最後の打者を空振り三振に仕留めると、ほっとひと息ついた。3連投で計23イニング2/3、投じたのは318球。「3日間、本当にきつかった。やっと休める」とはにかんだ。

 1回、先頭打者にいきなり死球を与えたのが響いて失点。制球力は課題だが、この日はその球のばらつきを逆手に取った。女房役の中原からは「ど真ん中を狙え」との指示。「コントロールが悪い分、うまいことストライクゾーンの中で球がばらけたのかも」と5回以降は出塁すら許さず、2安打に抑える快投だった。

 178センチ、78キロでぽっちゃり体形がトレードマーク。残暑が厳しかった7日の2戦目の後には体重が3キロ減り、スリム左腕になったかと思いきや、ご飯を毎日3合食べるという大食漢。「朝、体重を量ったら元に戻ってました」。連投にもへこたれないスタミナにもつながっている。

 脚を高く上げる「ライアン投法」も特徴だ。球に勢いを出そうと、1年秋から取り入れた。チームメートやツイッターでは「ライアン西川」の愛称も。夏の甲子園では沖縄尚学のエース・山城が「琉球のライアン」として話題を呼んだが、「やり始めたのは僕の方が先」とアピールする。

 6日の1戦目は敗れていただけに「とりあえず、ほっとしている」。今春は初の1部残留に貢献。そして秋に目指すのは明治神宮大会出場。「試合の流れをつくり、みんなを引っ張っていきたい」。たくさん食べて、たくさん投げて−。エースは働き続ける。 (安達健)

■次こそ勝ち点 粘投の愛大・西川拓

 愛大の2年生右腕・西川拓が7回途中まで4安打1失点と粘投。春季後に習得したフォークを効果的に使い、リーグ戦初勝利を挙げた6日の同カードに続いて試合をつくった。

 現在、チームは4年生エース・森や、今春8試合に登板した1年生右腕・吉川らを故障で欠く苦しい投手事情。自らがエースを背負う決意は強く、「次こそは勝ち点を取りたい」と前を向いた。

▽3回戦(日福大2勝1敗)
愛大 100000000―1
日福大 10000001x―2

(2014年9月9日 中日スポーツ9面より)
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