米ハワイ大観光学部のウォルター・ジャミソン学部長が十六日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で講演した。テーマは「観光産業による地域経済活性化」。中部の自治体や観光協会、大学などから約百人が参加した。

　「観光資源があってもパッケージにしないと商品にならない。旅行は、旅行をしてみようかなと思うところから始まる」。ジャミソン学部長は、各地域の資源を生かした売り出し方が重要と唱えた。

　聴衆との意見交換で名古屋の観光について聞かれ「都市型の観光旅行は研究が十分に進んでいない。都市はどこも同じに見える。差別化のため、名古屋を玄関口にして田舎も含めた展開も必要では」と話した。

　講演会は名古屋アメリカンセンターと中部広域観光推進協議会が主催した。

（2008年4月17日　中日新聞朝刊21面より）