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中日新聞掲載の大学記事

2014.04.29

五輪メダルへ中京大で腕磨く やり投げディーン元気 ミズノ

 2年前、ロンドン五輪期待の星として日本中を沸かせた選手が、今春から中京大(愛知県豊田市)に拠点を移した。陸上男子やり投げのディーン元気(22)=ミズノ=は「こっちの生活には慣れた。趣味の釣りにも行けるし、自然も豊かで過ごしやすい」と笑顔を見せ、早くもこの地を気に入っている様子だ。

 中京大を拠点にしたのは、高校時代から指導を受けている同大スポーツ科学部准教授の田内健二コーチがいるからだ。「フォームの研究をしていて理論の裏付けがしっかりしており、説得力があって信頼できる」。早大時代の遠距離師弟関係から、本格的な2人3脚で飛躍を期す。

 昨年は故障もあり、世界選手権出場も逃すなど、華々しい活躍をした2012年と比べると物足りなさが残った。今季は田内コーチとともに土台を作り直し、フォームを取り戻す1年となる。「今年1年はやりをきれいに投げられるように修正したい。日本選手権を第一の目標にして、それ以降は体を見ながら決めたい」。もちろん2年ぶりの日本選手権優勝と大台の80メートル突破は、絶対に達成したい目標に位置付けている。

 その先に見据えるのは16年リオデジャネイロ、そして20年東京五輪。「オリンピックでメダルを取れば、日本の投てきは室伏(広治)さんだけじゃないと世界に思ってもらえる。それが夢」。その第一歩を中京大で踏み出した。

(2014年4月29日 中日スポーツ9面より)

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