HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て
2013.09.08
愛知大学野球 中京大が復帰初戦飾る 愛大に3−0 エース清水6安打完封
秋季リーグ戦が開幕した。7季ぶりに1部復帰した中京大は、2季連続優勝を狙う愛大に3−0で先勝。中京大のエース左腕・清水翔太投手(4年・麗沢瑞浪)は1部初登板で6安打完封した。2季ぶりの優勝を目指す愛院大は中部大に6−5でサヨナラ勝ち。名商大は延長10回、3−2で名城大に競り勝った。
■7季ぶり1部
往年のユニホームに身を包んだ中京大ナインが開幕戦で躍動した。2010年春以来の1部で今春優勝の愛大に快勝した。「勝負なので勝ち負けはあるけど、きょうは(1部の主会場である)瑞穂球場で開幕できたのが大きい。それに勝ちが付いて、さらに良かった」。2部降格した10年秋に就任し、1部初指揮となった半田卓也監督(30)が声を弾ませた。
来年の開学60周年に合わせて今季、ユニホームを変更。襟が高く、胸の校名がブロック体だった往年のデザインを復活させた。「全国優勝した強い時代のユニホーム。足を使って1点を取るスタイルは受け継いでいる」と半田監督。33度の優勝を誇る名門が幸先よくスタートを切った。
12安打の打線以上に光ったのが清水の好投だ。ストライク先行で打たせて取り、わずか87球で6安打無四球の完封。「1部はお客さんが多くて、気持ちがいい。打線が序盤で3点取ってくれたので余裕ができた。コースにうまく投げられた」と笑顔で胸を張った。
入学からわずか1季で2部に降格していた。当時は「こんなはずじゃない」ともがいた。だが、中京大中京高で全国制覇を経験している同期の山中主将の前向きな姿に背中を押され、清水も上を目指した。エースとなった3年の秋に2部の最優秀選手に選ばれ、卒業後は社会人野球の強豪・日本生命への入社が内定。リーグ屈指の投手に成長した姿を1部の舞台で思う存分に見せる。 (麻生和男)
■纐纈サヨナラ打 愛院大
愛院大は4番・纐纈(こうけつ)のサヨナラ二塁打で先勝した。1点を追う9回に石橋の適時二塁打で追いつき、続くチャンスで纐纈が決めた。「4番の一振りで決めるのが理想であり、自分の欲望。ここで打たないと男じゃないと思った」と纐纈。また、8回途中から3番手でリーグ戦初登板した大蔵が勝利投手に。大垣西高時代にプロから注目された186センチの1年生右腕は「チーム全体で取った勝利です」と初勝利を喜んだ。
■池尻が初本塁打 名商大
名商大は4番・池尻のリーグ戦初となるソロ本塁打で試合を決めた。2−2の延長10回、名城大・島村の直球を左中間スタンドに運び「打った瞬間入ったと思った。納得の一発です」とニッコリ。2失点完投したエース右腕・吉岡も「アイツ(池尻)は本当にすごいヤツです」と決勝弾の後輩に感謝していた。
◇1回戦(中京大1勝)
中京大 003000000―3
愛大 000000000―0
本塁打 鈴木孝(京)
◇1回戦(愛院大1勝)
中部大 000300020―5
愛院大 400000002X―6
◇1回戦(名商大1勝)
名商大 0001000101―3
名城大 1000001000―2
(延長10回)
本塁打 池尻(商)
(2013年9月8日 中日スポーツ10面より)
■7季ぶり1部
往年のユニホームに身を包んだ中京大ナインが開幕戦で躍動した。2010年春以来の1部で今春優勝の愛大に快勝した。「勝負なので勝ち負けはあるけど、きょうは(1部の主会場である)瑞穂球場で開幕できたのが大きい。それに勝ちが付いて、さらに良かった」。2部降格した10年秋に就任し、1部初指揮となった半田卓也監督(30)が声を弾ませた。
来年の開学60周年に合わせて今季、ユニホームを変更。襟が高く、胸の校名がブロック体だった往年のデザインを復活させた。「全国優勝した強い時代のユニホーム。足を使って1点を取るスタイルは受け継いでいる」と半田監督。33度の優勝を誇る名門が幸先よくスタートを切った。
12安打の打線以上に光ったのが清水の好投だ。ストライク先行で打たせて取り、わずか87球で6安打無四球の完封。「1部はお客さんが多くて、気持ちがいい。打線が序盤で3点取ってくれたので余裕ができた。コースにうまく投げられた」と笑顔で胸を張った。
入学からわずか1季で2部に降格していた。当時は「こんなはずじゃない」ともがいた。だが、中京大中京高で全国制覇を経験している同期の山中主将の前向きな姿に背中を押され、清水も上を目指した。エースとなった3年の秋に2部の最優秀選手に選ばれ、卒業後は社会人野球の強豪・日本生命への入社が内定。リーグ屈指の投手に成長した姿を1部の舞台で思う存分に見せる。 (麻生和男)
■纐纈サヨナラ打 愛院大
愛院大は4番・纐纈(こうけつ)のサヨナラ二塁打で先勝した。1点を追う9回に石橋の適時二塁打で追いつき、続くチャンスで纐纈が決めた。「4番の一振りで決めるのが理想であり、自分の欲望。ここで打たないと男じゃないと思った」と纐纈。また、8回途中から3番手でリーグ戦初登板した大蔵が勝利投手に。大垣西高時代にプロから注目された186センチの1年生右腕は「チーム全体で取った勝利です」と初勝利を喜んだ。
■池尻が初本塁打 名商大
名商大は4番・池尻のリーグ戦初となるソロ本塁打で試合を決めた。2−2の延長10回、名城大・島村の直球を左中間スタンドに運び「打った瞬間入ったと思った。納得の一発です」とニッコリ。2失点完投したエース右腕・吉岡も「アイツ(池尻)は本当にすごいヤツです」と決勝弾の後輩に感謝していた。
◇1回戦(中京大1勝)
中京大 003000000―3
愛大 000000000―0
本塁打 鈴木孝(京)
◇1回戦(愛院大1勝)
中部大 000300020―5
愛院大 400000002X―6
◇1回戦(名商大1勝)
名商大 0001000101―3
名城大 1000001000―2
(延長10回)
本塁打 池尻(商)
(2013年9月8日 中日スポーツ10面より)