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中日新聞掲載の大学記事

2013.02.20

アレルギー食材使わず 児童給食用デザート開発 名学芸大生、守山の企業と

■奈良で提供、高い評価

 名古屋学芸大(日進市)の学生らが、食物アレルギーの原因になる食品を含まない小学校給食用デザート「米粉のフォンダンショコラ」を、名古屋市の企業と共同開発した。名古屋市などでの給食導入を目指す。 (原田晋也)

 開発したのは、管理栄養学部で食物アレルギーなどを研究している藤木理代准教授ゼミの4年生6人。全国で給食用のカットフルーツを卸しているフルーツライフ(守山区)からの提案で、昨年秋から卒業研究として取り組んだ。

 藤木准教授によると、小学生の40人に1人が何らかの食物アレルギーを持ち、原因の6割を鶏卵、牛乳、小麦が占めている。アレルギーを持つ児童の給食は、メニューの一部除去や弁当持参などで対応している例が多い。

 学生らが考えたデザートは鶏卵を使わず、小麦の代わりに米粉を、牛乳の代わりに豆乳を使ったココア味のケーキ。通常の材料で作ったものに味が劣らないよう、配分や焼き方を工夫した。

 2月14日には奈良県の小学校で特別メニューとして提供したところ、職員や児童から高い評価を受けたという。

 ゼミ生の松本碧さん(22)は「実際に採用されて驚いた。喜んでもらえ、とてもいい経験になったと思う」と話していた。

(2013年2月20日 中日新聞朝刊市民総合版より)
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