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中日新聞掲載の大学記事

2013.02.10

不育症の心理的苦痛と支援説く 椙山女学園大 中野准教授

 椙山女学園大人間関係学部心理学科の中野有美准教授による「不育症」をテーマにした講演会が、名古屋市中区の名古屋都市センターであった。

 社会の中の性差別「ジェンダー問題」の研究などに取り組む公益財団法人「東海ジェンダー研究所」(中区)が主催。中野准教授は臨月前に流産や死産を繰り返す不育症の患者の精神状態などを調査し、カウンセリングなどを通して支援を続けている。「不育症の心理的苦痛とその支援をめぐって」と題して講演し、研究所の会員ら約20人が参加した。

 中野准教授は、過去に自身が実施した調査結果から、不育症患者の約50%が、うつ病に近い気分障害とみられることを紹介し、「不妊症に比べ、不育症は患者の精神的な支援が弱い」と指摘。抑うつ状態が強いと流産を繰り返す傾向があることも伝えて「抑うつを軽減するため、カウンセリングに効果がある」と説いた。

(2013年2月10日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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