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中日新聞掲載の大学記事

2012.12.21

若者よスタジアムへ 名古屋の大学生「興味ない」多く J1名古屋など調査

 J1名古屋と名古屋市立大の学生が連携した調査で、大学生が入学後に試合会場でサッカー観戦をしたことがあるのは8%と低いことが明らかになった。20日に名古屋市役所で発表された。

 行かない理由として「興味がない」が68%を占めており、名古屋の試合会場からの若者離れが浮き彫りになった。

 調査は名古屋の依頼を受け、同大の河合篤男研究室に所属する学生5人が担当。6月に同大の191人にアンケートし、集計をまとめた。

 11月には県内の18〜29歳の学生や社会人計334人を対象にしたアンケートも実施。「観戦の興味があるスポーツ」でサッカーは37%で、29%の野球を上回り、1位だった。調査のリーダーを務めた曽我拓馬さん(1年)は「サッカーに興味はあるが、行動に結びついていない」と指摘。若者が多用するソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)の活用や幼児期からの働き掛け、「学生応援席」の設置などを提案した。

 名古屋は近年、ホーム試合の入場者数の減少に悩み、今季J1の1試合平均はJ1の18クラブの平均を400人下回る1万7200人だった。発表会に出席した福島義広副社長は「若者の興味やお金の使い方が多様化している。調査結果を今後の運営に生かしていきたい」と語った。

(2012年12月21日 中日新聞朝刊20面より)

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