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中日新聞掲載の大学記事

2012.10.28

きょう全日本大学女子駅伝 名城大 小田切の激走で7年ぶり栄冠だ

 第30回全日本大学女子駅伝対校選手権が28日、仙台市の同市陸上競技場をスタート、同市役所前市民広場をゴールとする6区間38.6キロで行われる。前日の27日に区間エントリーが発表され、7年ぶりの優勝を目指す名城大は最長区間(9.1キロ)の3区に主将の小田切亜希(4年)を起用。チームを引っ張ってきた主将の激走で頂点を目指す。

■エース区間制す!

 もう3位はごめんだ。7年ぶりの栄冠へ、名城大の米田勝朗監督(44)は勝負のカギを3区に定めた。「4区からの逆転は難しい。3区で先頭にいることが最低条件。小田切でトップに立てれば優勝に近づける」と展開を予想。エース級が集う区間に小田切を置いた。

 1年からの目標だった3区の抜てきに小田切自身も「やるしかないな、という気持ち。エース区間とか言われるけど、いつも通り走るだけ」と静かに闘志を燃やした。1週間前に肩ぐらいまであった髪を、10センチほどばっさり切ったショートヘアからも決意がにじむ。昨年の世界学生クロスカントリー選手権、ユニバーシアードで日本代表を経験した実力者が、持ち味の粘り強い走りで監督の期待に応える。

 28日の仙台は雨で、南風も強くなる予報。勝負の3区は南から北に走るコースのため、追い風になると米田監督は予想。「小田切は体が細いので向かい風ならきついが、3区では追い風が吹くと思っている。神風が吹いてくれたら」。主将の走りと天候を味方につけ、名城大が女王に返り咲く。 (永井響太)

(2012年10月28日 中日スポーツ27面より)
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