■第２週第２日（９日・名城大日進）

　名商大と愛大が連勝し、勝ち点を獲得した。勝ち点１同士の対戦は名商大が愛産大に３−１で勝ち、開幕４連勝で勝ち点２。愛大は中部大に４−３で逆転勝ちし、勝ち点１とした。

■４連勝

　名商大が開幕ダッシュに成功した。開幕週で５季連続優勝中の愛院大から勝ち点を挙げている愛産大に連勝。中部大戦から４連勝で早くも勝ち点２に伸ばした。「順調すぎる。怖いくらい」。中堅・赤野主将の言葉が好調ぶりを物語っている。

　１回戦で決勝打を放った南里に続いて、この日も伏兵がチームを勢いづけた。けがの成瀬に代わって「９番・右翼」に入った神田が２回に先制打。援護を受けた先発・森本は５回２死まで１人の走者も許さず、７回からリリーフの都築も３イニングを無安打で投げきった。

　「チームを乗せる安打を打てた。準備はできていた」と神田。

　リーグ戦を想定して、今夏のオープン戦では試合ごとに選手にテーマを伝えた。以前のオープン戦では結果が出なかった選手をすぐに交代させることもあったが、今夏はエース格の大野なら打たれても９イニングを任せ、都築はあえてピンチの場面で起用した。けが人が出ることに備えて、野手陣も複数のポジションで出場。控え選手が先発出場する機会も増やした。

　本職は二塁ながら、けがの荒木に代わって中堅で出場した赤野主将は「リーグ戦に向けて準備してきた。みんな自分の仕事ができている」と胸を張る。

　「（第２週で）勝ち点２なんて考えてもいなかった。赤野を中心に元気よくやっている」と中村順司監督（６６）もホクホク顔。リーグ戦は始まったばかりだが、名商大が一歩リードを奪ったのは確かだ。（麻生和男）

■愛大エース好投　逆転勝利を呼ぶ

　愛大は２番手登板したエース・伊佐地の粘投が逆転勝利を呼び込んだ。点差を３点に広げられた５回途中からマウンドに上がると、４イニング１／３を１安打無失点。右肩痛のため本調子ではないが、持ち前の制球力を生かした投球で打線にリズムを与えた。「状態は６、７割だけど、徐々に良くなっている。愛院大戦では先発するつもりで準備したい」と喜びもほどほどに、次週の対戦に目を向けた。

▽２回戦（名商大２勝）
名商大　０１０１１００００―３
愛産大　０００００１０００―１

▽２回戦（愛大２勝）
中部大　００２０１００００―３
愛大　００００２１０１ｘ―４

（2012年9月10日　中日スポーツ9面より）