進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2012.07.12

積極的に作品発表を 清須で個展 作家・渡辺さん 造形大で講座

 清須市はるひ美術館で個展(中日新聞社など主催)を開催中の造形作家、渡辺おさむさん(32)が11日、小牧市の名古屋造形大で公開講座を開き、作家になる方法などを学生たちに指南した。

 館長の高北幸矢さんが同大で教授を務めている縁で企画された。講座の前半は、樹脂や紙粘土などで本物そっくりのスイーツに仕上げる渡辺さんの作品をスライドに映して紹介。後半は高北さんと対談した。

 渡辺さんは、東京造形大の学生時代、授業にほとんど出ず、暇を持て余して菓子の装飾を独学で研究していたことが、日本で唯一の「フェイク・クリーム・アーティスト」として活動するきっかけになったと紹介。その後、美術館学芸員の目に留まったことで作品展などを開くようになり、今はいろいろな業種で制作や商品のデザインに関わっていることを説明した。

 約200人の学生らには「卒業するまでの間に積極的に作品を発表してほしい」と激励。将来、作家として生き残れるのはほんの一握りという厳しい現実も示し「全国の美術館に作品集を送るなどして自分を売り込むのも一つの手だ」と述べた。(平井剛)

(2012年7月12日 中日新聞朝刊尾張版より)

戻る < 一覧に戻る > 次へ