■２００メートル２位　４００メートルリレーメンバー入り

　望みはつないだ。女子２００メートルの市川華菜（２１）＝中京大＝は２３秒６２の２位に入り、五輪４００メートルリレーメンバー入りの可能性を残した。「力は出し切ったので悔いはない」。市川は納得の表情を浮かべた。

　昨年は世界選手権代表に選出。整った顔立ちも手伝い、新星として注目を集めた。実力も経験値も上げ、自信を持って臨んだ五輪選考会。初日の１００メートルでまさかの予選落ちを喫した。「どうやって部屋に帰ったかも覚えていない」ほどのショックを受けたが、友人からのメールに激励され、２００メートルに集中。９日の予選を乗り切り、決勝ではエース福島に食い下がった。

　市川は、地獄を味わった大会を「すごく充実した３日間だった」と振り返る。やれるだけはやった。日本が女子４００メートルリレーの出場枠を得られるか確定するのは７月。「選ばれたら死ぬ気で走る」。怖いものはない。　（斎藤正和）

（2012年6月11日　中日スポーツ7面より）