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中日新聞掲載の大学記事

2012.06.10

陸上 日本選手権 中村(中京大)異分野で躍進

■十種競技選手が男子400障害で2位

 十種競技が専門の中村明彦(21)=中京大、愛知県岡崎市出身=が男子400メートル障害で49秒38で2位に入り、“異分野”で五輪出場をほぼ確実にした。「びっくりしてます。思いっきりやって、ベストを出して帰ろう、と思っていたのに…」。想像を上回る結果に、中村本人が最も目を丸くしていた。

 オールマイティーな力を持つ混成競技の選手だが、400メートル障害は十種競技に含まれていない。とは言え、昨年の日本選手権でも5位の実力者。本田陽監督は「ひそかに狙っていた」と明かす。この日の準決勝は、ラストを生かすレースで49秒48をたたき出し、A標準を突破。決勝も同様のレースで、混戦の2位争いを鮮やかに差し切った。十種競技では2、3日の日本選手権で2位に敗れ、五輪を逃している。中村は「複雑ですけど…」と苦笑いしつつも「もし選ばれたら、それなりの準備をして臨みたい」。サプライズで転がり込んできた大舞台。万能の力を一点に集中させ、上位を狙う。 (斎藤正和)

 ▼中村明彦(なかむら・あきひこ) 1990(平成2)年10月23日、愛知県岡崎市生まれの21歳。180センチ、72キロ。岡崎城西高入学時は走り高跳びが専門だったが、2年時に混成競技を開始。08年全国高校総体八種競技を当時の高校新で優勝した。昨年の日本選手権は十種競技、400メートル障害ともに5位。

(2012年6月10日 中日スポーツ6面より)

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