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中日新聞掲載の大学記事

2012.05.11

椙山女学園大 「石巻日日」を取材 手書き新聞の記録映像 米博物館のHPに

■学生ら英訳 世界へ発信

 社屋が被災しながらも、新聞を発行した宮城県石巻市の地域紙「石巻日日(ひび)新聞」を特集した椙山女学園大(名古屋市千種区)のドキュメンタリー映像が、米国・報道博物館のホームページ(HP)で公開された。学校関係者は「世界的な博物館で大学が制作した作品が公開されるのは珍しい」と話している。 (丸田稔之)

 作品は文化情報学部の栃窪優二教授(映像ジャーナリズム)が撮影した現地の映像を使用。教授が仙台のテレビ局に勤務していた当時から知る石巻日日新聞の武内宏之報道部長へのインタビューを中心に記者らへの取材も盛り込み、2月に学生と仕上げた。

 英語版は、国際コミュニケーション学部の教員と学生が先月から翻訳を始め、ナレーションも吹き込んだ。

 今月8日に完成。石巻日日新聞の手書きの新聞を展示する博物館にメールを送ると、すぐにHP「ニュージアム(Newseum)」に掲載すると返信があった。

 作品は長さ5分30秒。添えられたHPの記事は「劇的なドキュメンタリーで、新聞が悲惨な災害の中で市民に情報を伝えようと決意するに至った舞台裏を語っている」と説明している。

 日本語版は5本の作品ができあがり、夏までに順次、英訳する予定。

 栃窪教授は「情報を発信できない被災者がいる。名古屋から支援し、被災地が今後どうなるか、世界の人々が考えるきっかけにしたい」と話した。

(2012年5月11日 中日新聞朝刊愛知総合版より)

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