HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て
2012.02.01
忍者発信 「甲賀流」特任教授 三重大で「忍術学」研究
三重大(津市)は31日、甲賀流忍術を受け継ぐ武術家川上仁一さん(62)=福井県若狭町=が特任教授に就任したと発表した。大学では忍者の知識や技をまとめる「忍術学」の研究を担うといい、「忍者の実像を明らかにし、現代にも役立つ忍者の知恵を発信したい」と話している。
川上さんは6歳から甲賀流忍術の一流派を継承する先代の下で学び始め、18歳で21代目を名乗った。忍術を普及する研修所を運営するほか、三重県伊賀市の伊賀流忍者博物館で名誉館長も務めている。
三重県に息づく忍者の伝統を広めてもらおうと大学側が要請し、昨年12月に特任教授に就任。川上さんは当面講義は持たず、研究活動が中心となる。忍者独自の体術や代々受け継ぐ100巻以上の巻物を分かりやすくまとめ、口伝された教えを書き起こす。
忍者の教えには、武器の使い方から火薬の調合、相手を誘導・かく乱する心理テクニックも含まれ、川上さんは「忍術は知識と技、精神が一体となったサバイバル技術」と説明。内田淳正学長は「情報をいかに管理するかは、現代にも十分に通じるはず」と研究成果を期待している。
(2012年2月1日 中日新聞朝刊社会面より)
川上さんは6歳から甲賀流忍術の一流派を継承する先代の下で学び始め、18歳で21代目を名乗った。忍術を普及する研修所を運営するほか、三重県伊賀市の伊賀流忍者博物館で名誉館長も務めている。
三重県に息づく忍者の伝統を広めてもらおうと大学側が要請し、昨年12月に特任教授に就任。川上さんは当面講義は持たず、研究活動が中心となる。忍者独自の体術や代々受け継ぐ100巻以上の巻物を分かりやすくまとめ、口伝された教えを書き起こす。
忍者の教えには、武器の使い方から火薬の調合、相手を誘導・かく乱する心理テクニックも含まれ、川上さんは「忍術は知識と技、精神が一体となったサバイバル技術」と説明。内田淳正学長は「情報をいかに管理するかは、現代にも十分に通じるはず」と研究成果を期待している。
(2012年2月1日 中日新聞朝刊社会面より)