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中日新聞掲載の大学記事

2011.11.24

明治神宮野球大会 愛院大完封発進 佛教大に1−0

■中根8イニング無失点

 4年生右腕が最後の公式大会で輝いた。愛院大の先発・中根久貴投手(4年・比叡山)が投げ下ろすような直球と変化球で佛教大打線を翻弄(ほんろう)。9回のマウンドは主戦・浦野に譲ったが、8イニングを3安打無失点の力投で初戦突破の立役者となった。

 「4年間の全てを出すことを意識した。十分な投球ができた」と中根。伊藤孝真総監督(53)も「中根に尽きる」と絶賛した。中根は今春の全日本大学野球選手権も初戦で先発。浦野のリリーフで勝ち上がったのは13年ぶりに8強に進んだ春と同じパターンだ。

 この日の試合会場は、神宮の本球場ではなく第2球場。普段はゴルフ練習場として利用されていて、本球場とは雰囲気も観客の入りも全く違う。今大会で唯一、第2球場で行われる試合に当たってしまったが、「勝って本球場でやりたい」と選手のモチベーションはさらに上がっていた。

 また、中根は卒業後、軟式野球を続ける予定だが、硬式野球で上を目指したい気持ちも捨てきれずにいる。「アピールの思いも少しあった」というだけに、初戦で敗退するわけにはいかなかった。

 本球場で行われる次戦の相手は亜大。来年のドラフトの目玉右腕・東浜を擁する難敵だ。「ぶつかるしかない。ただ、打線はそれほどでもないと聞いている」と伊藤総監督。古屋主将も「先制すればいける」と意気込む。亜大の試合のビデオは入手済みで、試合後は宿舎に戻ってしっかり対策を練った。注目校との対戦は望むところだ。 (麻生和男)

【大学の部】
▽1回戦
佛教大(関西2)  000000000―0
愛院大(中部地区)00100000x―1

(2011年11月24日 中日スポーツ8面より)
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