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中日新聞掲載の大学記事

2011.10.31

大学野球中部王座決定戦 三重中京大 則本 速球でグイグイ7イニング0封

 王座決定戦が開幕し、三重中京大(東海地区2位)と愛工大(愛知2位)が勝って、準決勝に進んだ。三重中京大は先発・則本昂大投手(3年・八幡商)が7イニング無失点と好投し、金沢星稜大(北陸2位)に13−3で大勝。愛工大は中部学院大(東海地区1位)に5−1で快勝した。

■打線の援護に感謝

 打線の大量援護を受けると、154キロ右腕の快速球がますますうなりを上げた。則本が直球中心の攻めの投球で7イニングを6安打無失点。「いつもは力んでしまうけど、きょうは楽に投げられた」と11安打で13点を奪った好調の打線に感謝した。

 八幡商時代は地元で近江の小熊(現中日)と並び称された快腕。今春に記録した154キロには及ばないものの、この日はネット裏のソフトバンク・村松スカウトのスピードガンで147キロをマークした。「調子はいい。切れのある球を放れている」と則本。3日連続のトーナメント戦だけに、早めに途中降板できたことは則本にとっても、チームにとっても好材料と言える。

 三重中京大は2012年度末で大学廃止が決まっている。秋の明治神宮大会に挑戦するチャンスは残り2度。則本は「秋に神宮に行きたい。愛知の大学に勝って行きたい」とこだわっている。準決勝の相手は愛知大学リーグ王者の愛院大。実力を証明するには格好の相手だ。 (麻生和男)

■久野1失点完投 愛工大初戦突破

 愛工大は先発・久野の1失点完投の力投で初戦を突破した。王座決定戦の出場権が懸かった愛知大学リーグ最終の中部大戦で先発して完投勝利。奥田監督は「負けられない試合でしっかり投げてくれたから」と実績を買ってこの日も先発起用し、久野も期待に応えてみせた。久野は「調子は良くなかったけど、攻める気持ちで向かっていったのが良かった」と胸を張った。

▽1回戦
金沢星稜大(北陸2位)    000000030―3
三重中京大(東海地区2位)  02040421x―13

愛工大(愛知2位)       002010020―5
中部学院大(東海地区1位)   000000100―1

(2011年10月29日 中日スポーツ11面より)
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