■雨の中猛チャージ

　天皇杯全日本サッカー選手権の１回戦が４日、三重県鈴鹿市の県営鈴鹿スポーツガーデンであり、愛知県代表の中京大は三重県代表のＦＣ鈴鹿ランポーレに０−１で敗れた。ＦＣ鈴鹿は１０月１２日に名古屋市の瑞穂陸上競技場で２回戦に臨み、Ｊリーグの名古屋グランパスと対戦する。

　ＦＣ鈴鹿は０−０で迎えた終了間際の後半４３分、ＤＦ村田雅則選手がフリーキックをゴール左に直接決めて逃げ切った。台風の雨でぬかるむ悪条件で、思うようにボールが芝の上を転がらず、両チームとも攻めあぐねる場面が目立った。

　中京大の西ケ谷隆之監督は「スペースを意識して攻めたかったが、相手の方がしたたかだった」と振り返った。ＦＣ鈴鹿の高木成太監督は「思い通りにいかないコンディションの中、選手が粘り強く攻めた」とねぎらい、「次の相手は昨年のＪ１の覇者。楽しんでプレーするだけです」と話した。　（角雄記）

（2011年9月5日　中日新聞朝刊スポーツ愛知版より）