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中日新聞掲載の大学記事

2011.05.09

愛知大学野球 愛院大 3季連続V

 愛知大学野球春季リーグ(中日新聞社後援)第6週第2日は8日、愛知県豊田市の運動公園野球場で1部の2回戦2試合を行い、愛院大が1−0で名商大に勝ち、連勝で勝ち点4として3季連続42度目の優勝を決めた。愛工大は1−0で名城大に勝ち、1勝1敗とした。北出は2試合連続完封勝利。

 開幕から勝ちっ放しの愛院大は、次週の中部大戦で連敗しても8勝2敗。現在5勝4敗の名城大が勝ち点で並ぶ可能性を残すが、勝率で上回ることはできない。

 愛院大は全日本大学選手権(6月7日開幕・神宮球場ほか)に出場する。

■“無敵艦隊”全国へ

 愛院大ナインは優勝が決まっても淡々としていた。伊藤監督の胴上げもなかった。「10連勝の完全優勝を目標にしている」。伊藤監督、ナインは平然と口にした。

 優勝が懸かった試合で狙い通りの得点ができた。4回1死から四球で出塁した安井が二盗、三盗。長田の右犠飛で生還した。安井は「三盗はノーサイン。どう1死三塁の形にするかをみんなで考えてきた」。

 苦い経験からチームづくりに着手した。一昨年と昨年の明治神宮大会、昨年の全日本選手権はいずれも初戦で完封負け。投手陣を助けられなかった。常に「全国大会で、いかに点を取るか」を意識してきた。

 一朝一夕で打力の飛躍的な向上は望めない。たどり着いたのは「少ない安打で得点する」だった。その一環が機動力。昨秋は15試合で8盗塁だったが、今季は8試合で16盗塁と積極的に走る。もう一つの特徴は8試合の先発オーダーがすべて違っていること。不調だとすぐに外されるため、練習から緊張感がある。全員で刺激し合い、得点力アップに努めた。

 今季のチームのテーマは「無敵艦隊」とした。古屋主将は「全国で勝つためには、このリーグ戦で負けるわけにはいかない」と説明した。伊藤監督も「全日本選手権で一つ勝ちたい」。愛院大にとってリーグ戦の優勝は通過点にすぎない。 (東郷賢一)

◇豊田(1勝1敗)
名城大 000000000―0
愛工大 10000000x―1

◇同(愛院大2勝)
愛院大 000100000―1
名商大 000000000―0

(2011年5月9日 中日新聞朝刊20面より)

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