進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > お知らせ

中日新聞掲載の大学記事

お知らせ  2026.08.30

この記事の関連大学

動くふすま絵 制作中 金沢工大×湯涌江戸村 10月披露

CGやプログラミング技術を使って動きのある映像にするふすま絵=金沢市湯涌荒屋町で

CGやプログラミング技術を使って動きのある映像にするふすま絵=金沢市湯涌荒屋町で

 金沢工業大(野々市市)は金沢湯涌江戸村と連携し、ふすま絵をCGやプログラミング技術を使って動きのある映像にする「デジタルふすま」を制作している。28日は金沢市湯涌荒屋町の江戸村で調査があり、投影に向けた準備を進めた。

 ふすま絵は江戸村内の旧鯖波本陣石倉家住宅で保管されている物で、幕末から明治に描かれたと考えられている作品。片面に四季折々の田園風景が表現され、もう片面に川の近くで桜が咲く様子が描かれており、当時の暮らしが分かる。かつては身分の高い人が滞在する部屋のふすまだったが、現在は退色や汚れなど劣化が進み使われていない。

 同大メディア情報学部の高野佐代子准教授の研究室は、ふすま絵に動きを付けるほか、その動きを体の動きと連動させようと、本年度から4年生2人を中心に制作を進めている。この日は映像を映すプロジェクターの明るさや、ふすまの大きさなどを確認した。

 ふすま絵の映像と体の動きを連動させた作品は10月、同市のしいのき迎賓館であるライトアップイベント「金澤月見光路」でお披露目予定。

 プログラミングなどで映像に動きを付ける4年の勝泉諒成(りょうせい)さん(21)は「当時の暮らしの雰囲気を、体を動かしながら感じてもらいたい」と話す。

 来年度以降は副音声を付けた映像を市に提供し、石倉家住宅内での公開を目指す。副音声を専門に研究する4年の佐伯麻友さん(21)は「目が不自由な人にもふすま絵を、目で見るのと同じ情報量で楽しんでもらえたら」と期待を膨らませた。(田上亜侑奈)

(2026年8月30日 中日新聞朝刊金沢版より)
  • X

戻る < 一覧に戻る > 次へ