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中日新聞掲載の大学記事

イベント  お知らせ  2026.07.09

池上彰さん 資本論語る 初版本所蔵の愛院大シンポで

特別公開された蔵書を見学する(右から)カズレーザーさん、斎藤さん、池上さん、吉村さん=日進市の愛知学院大日進キャンパスで

特別公開された蔵書を見学する(右から)カズレーザーさん、斎藤さん、池上さん、吉村さん=日進市の愛知学院大日進キャンパスで

 学校法人愛知学院の150周年を記念したシンポジウムが6月28日、日進市の愛知学院大日進キャンパスであり、マルクスの「資本論」を題材にジャーナリストで同大特命教授の池上彰さんが講演した。

 この日は地域住民も利用できるオープンスペースが設けられた図書館情報センターで、「資本論」初版本などの蔵書を特別公開。講演会で池上さんは「とっつきにくく、冒頭で挫折する」と苦笑しつつ、「資本主義社会がどのように動いているかを分析した書」と紹介した。

 講演会に続き、池上さんと親交の深いお笑い芸人のカズレーザーさん、経済思想家で東京大大学院准教授の斎藤幸平さんが登壇。愛知学院大の吉村臨兵教授(経済政策学)も交えたシンポジウムが開かれ、約1900人が耳を傾けた。

 地方の人口流出への対策について問われた吉村さんは「過疎ビジネスもある。最低賃金の差を縮められないか」と提言。「資本主義で未来が明るいとは思えない」と憂いた斎藤さんは「激動の時代だからこそ、今までと違う考え方で未来を切り開くことも必要」と説いた。

 人工知能(AI)の技術進化で「何が幸せか、自分で分からなくなることが怖い」と述べたカズレーザーさんは「人間の英知にヒントがある。そこに古典を読む意義がある」と語った。(鳥居彩子)

(2026年7月9日 中日新聞市民総合版より)
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