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中日新聞掲載の大学記事

2008.06.03

中部大 小笠原 東京Dでも快投誓う

愛院大戦で連勝、胴上げ投手でMVP
ベストナインも獲得

 愛知大学野球春季リーグ戦(中日新聞社後援)の閉会式が2日、瑞穂球場で行われ、ベストナインなど表彰選手が別表のように発表された。初優勝した中部大のエースで、6勝を挙げた小笠原広紀投手(3年・名古屋国際)が最優秀選手賞(MVP)とベストナインのダブル受賞。中部大は10日から始まる全日本大学野球選手権(神宮、東京ドーム)に初出場するが、カットボールの達人・小笠原はタイトル獲得に自信を得て、全日本での快投を誓った。

10日から全日本大学野球選手権
クラブの先輩明大・池田と対戦楽しみ

 小笠原は初めてのタイトルに顔をほころばせた。「小学校からもらったことない。うれしいです」。シーズンを通して愛院大・小川、名商大・水野と並ぶ最多勝タイの6勝は文句なしの成績。だが、「しっかり成績も残せたけど、優勝できなければもらえなかったはず」。優勝争いの天王山だった愛院大戦で連勝し胴上げ投手になったのが、最優秀選手で満票選出の決め手になったのは言うまでもない。「最高だった」とリーグを振り返った。

 MVPに輝き、自信を付けた「中部のカットボーラー」が、いよいよ全国に乗り込む。全国の強打者に投げ込むのは、もちろん自慢のカットボールだ。「初めての対戦では、相手にとって新しい球の方が有効と思う」と、リーグ以上のカットの多投を宣言した。「レベルが高いから抑えるのは難しいかもしれない」と控えめだが「僕みたいにカットボールばかり投げる投手は、全国でもいないでしょう」と、通用する自信もひそかに持つ。

 10日に開幕する全日本大学野球選手権の初戦(龍谷大戦)の会場である東京ドームのマウンドに登るのは初めての経験。「緊張もないし、勝ち負けが気にならないぐらい楽しみで仕方ない」と話す。対戦してみたい打者は明大の3番打者・池田(愛工大名電高出)。「小、中学校とやっていた軟式野球のクラブの先輩なんです」。そのためには準決勝進出が条件。リーグで大仕事をやってのけた小柄な右腕が、全日本選手権での快進撃を誓った。 (田中一正)

(2008年6月3日 中日スポーツ10面より)
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